3度の家庭崩壊を身近で経験…結婚への興味を失った27歳OLの生き方
男性既婚者が投げかける“無神経な言葉”
誰かと作る未来に希望を持たないのは、上手くいかなかった場合に苦しい思いをすることを避けるための強がりなのかもしれません。でも、今はとにかく数年後の独立に向けて、仕事をしている時間を何よりも最優先したいとのこと。
「特に男性の既婚者に多いんですけど、この年齢で彼氏もいないとなると『恋愛しないの? 変わってるね』や『女はいざとなったら結婚しちゃえばいいから楽だよね』など、無神経な言葉を平気で投げかけてくるような人って本当にいるんですよ」
そのたびに、何度も腸が煮え繰り返るような思いをしてきたそうですが、20代後半に入ると実の母親や祖母からも結婚について聞かれることが格段に増えたそう。彼女たちからの言葉にはオジサンたちのような悪意を感じずとも、やはり複雑な心境を隠せず、結婚の話題が出るたびにどうしても胸が苦しくなってしまうといいます。
「結婚なんてしたくない人に無理やり強要させるものでもないと思う。それぞれが誰かに生きかたを強要されることなく、本当に自分に合ったライフスタイルを選択できる時代がくることを願ってます。そのうえで個人の選択を認め合える社会になれば、誰にとってももう少しだけ生きやすい世の中になるんじゃないでしょうか」
― 特集・AK男子・AK女子の言い分 ―
<TEXT/佐藤麻亜弥 イラスト/小池祐子(@ikeko322)>