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1日3時間の作業で脳出血に。命にかかわる職場のリスクと対策

学び

社員が健康でいられる職場とは?

 体に害を与える職場を、いかに健康な職場に変えられるか。最後に、内科医の岡宮裕氏に知っておきたい職場環境の改善法を聞いた。

「まず徹底したいのが、仕事とプライベートの時間を分けることです。スマホやPCが普及した現代は、休日や終業後でも仕事に関する連絡が来るのが当たり前に。でも、常に仕事に脅かされる環境はストレスで、万病につながります。ずるずると仕事を休日に持ち込んでしまうのではなく、割り切って自らが就業時間外の連絡は禁止するとルール化することが重要です」

 職場で蔓延する病気の代表格といえば、風邪やインフルエンザなどの感染症だ。だが、これも社内の設備面や制度次第で防げる。

「飛沫感染を防ぐには頻繁な手洗い、うがいが重要なのは言わずもがな。そしてトイレひとつとっても危険があります。たどり着くまでの間に通過しなければならないセキュリティが多いほど、解錠システムやドアなどの不特定多数の人の接触が極端に多い場所に触れる機会が増し、接触感染のリスクが上がります。該当する人は念入りに手洗いをしましょう」

 また、オフィスでは、資料や荷物はきちんと整理して、できるだけスペースを保つべし。

「段ボール箱や備品が山積みする職場は、心理的圧迫感を与える上、ホコリっぽくなるので気管支炎や喘息を起こしやすいです。人が働くスペースはできるだけ広く取るか、掃除の徹底を」

 些細な心がけ次第で、“病気になる職場化”は回避できるのだ。

病気になる職場

内科医の岡宮裕氏

【岡宮 裕】
内科医 代官山パークサイドクリニック院長。腎臓病、高血圧、糖尿病の診療に長年従事。著書に『なぜ一流の男は精力が強いのか?』(経済界)

― 特集・病気になる職場 ―

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