海外出張中の上司から“時差無視”のメール「俺をバカにしてるのか!」
憧れの職業に就き、胸を高まらせながら社会人生活を迎えた若手社員も多いはず。しかし、入社して時間が経つと、「こんなはずじゃなかった」という事態が何かしら起きるものです。
世界を飛び回るメーカー企業に就職
学生時代から憧れていた某メーカー企業に勤めた千原祥子さん(26歳・女性)もその一人。「語学留学の経験を活かして世界を飛び回る仕事をしたいと思っていました。わたしにとっては夢の職業だったのですが、まさか世界を飛び回る職種のせいで、理不尽な思いをするとは考えもしませんでした」
年に5回ほど海外出張があるという祥子さんのお仕事。しかし、入社してから数年間は出張には行けず、海外へ行く上司のお留守番係だったそう。
「上司が海外にいるからといって私の仕事の負担が減るわけではもちろんなく、いつも通りの業務をしていました。海外とは時差があるので、リアルタイムでやり取りできる時間は少ないですが、できる範囲で連絡を取り合っていました」
真夜中に上司から来た怒りのメール
時差がある中でのやり取りのため、「業務時間内に対応しきれないことも当然あった」と言います。
「仕事を終えて、家に帰り、寝る準備をしているときでした。携帯電話に上司からショートメッセージが届いていたので、メールを見てみたら『どうして返事をしないんだ! 俺を無視して馬鹿にしてるのか!』という内容でした。わたしの会社は残業代が出ないので、時間外労働という概念がないのかもしれませんが、夜中に来ていたメールに返信できなかったことでこんなに怒られるとは……」
残業代が出ない特異な待遇に加え、パワハラとも取れる上司の言動に将来の不安を覚えはじめます。
「でも、ずっと就きたかった仕事だったので、こんなことでくじけるか! と思って我慢しました。理不尽だなと思いながらも、いち早く謝罪の返答をしたのを覚えています。このことがあってからは、上司の出張中は夜中であってもメールボックスを気にする生活になりました」