高学歴でハイスペな嫁が、夫の実家で義母に取り乱した理由
母と妻のディベートが止まらない
光国さんの妻と母親は、それぞれ生きた時代も違います。子育てについて噛み合わない部分があるのは当たり前ですが、2人とも全く自分の考えを譲らなかったそうです。
「『共働きのままがいいのか、家庭に入ったほうが良いのか』『幼稚園から受験させるかどうか』といった議題から日本の将来まで、喧々囂々のディベートになりました。
挙句の果てに僕にまで詰め寄ってきて、どちらかに賛同しようものなら、後でどんな態度を取られるのか……もはや口をつぐむしかなくて、これほど女性を怖いと思ったことはなかったです」
その後も一歩も譲らない2人。永遠に続きそうな小競り合いを繰り返していたそうで、今から年末が思いやられそうです。
今、女性の社会進出も進んでおり、仕事では自分の考えをはっきり言う必要があります。しかし、人間関係では、いまでも一歩引く慎ましさが求められがちなのが日本。
「エリートの中には自分の考えを貫き通していける、他人に流されないタイプの人も多いですが、義両親という複雑な人間関係の中で、これが裏目に出てしまうこともあるようです」
国光さんの場合、母もエリートだったこともあり、白熱ディベートする嫁姑関係はなかなか新しいとも言えるかもしれませんが…。
<取材・文/ミクニシオリ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>
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