早すぎる海外旅行の予約は危ない?予定変更でトラブルも
キャンセル料金が半年間振り込まれない
旅行会社が手元にチケットを送ってくれるパターンだとどうなのでしょうか。藤田さんはこう語ります。
「早めにチケットが発券されると、キャンセルも難しくなります。私は、航空券とホテルを別々に確保していて、ほとんどの金額が返金されることになっていました。電話で問い合わせると『キャンセル手続きが済み次第、振り込み手続きする』との回答。
ただ、1か月以上待っても音沙汰なく、旅行予定日を過ぎて、もう一度、問い合わせても同じ回答。何か月かかるんだよと、不安になりましたが、何より電話が繋がりにくいことが心配を煽りました」
その後も連絡は途絶えがちで、結局返金があったのは「キャンセルの連絡から半年以上経った後だった」と言います。
安い航空券はキャンセルができるかの確認を
安かろう悪かろうとは昔からよく言ったものですが、格安な航空券を購入する場合、安い理由がどこかにはあると思ったほうが良さそうです。藤田さんは「結局、キャンセル手続きが遅くなったことに関して、なんの説明もされなかった」と言います。
「チケット代を『返す、返す』と言ってきたのに、話がまったく進まなかったことに、不安を感じました。問い合わせの窓口がどこなのか分かりづらかったり、場合によっては電話での対応を受け付けていない企業もあるようです。
安いのは嬉しいですが、大きなお金が動く場合は『何かあった時のために……』に備えて、今後はやっぱり大手航空会社をなるべく使おうと思っています」
タイムセールで航空券を買う時など、即決でチケットを購入してしまうこともあるかもしれません。しかし、日にちが先の旅行を早めに予約する時は、キャンセルの可否もしっかり確認してからのほうがいいでしょう。
― 特集・社会人が夏休みで大失敗 ―
<取材・文/ミクニシオリ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>