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「自分は頭が悪い」と悩んでいる人が持つべき2つのマインド

学び

「危機感なんて持ちたくない」そんな人は……

「そんな危機感持ちたくない……」という方が大半ですよね。正直ぼくももう一度あの時代に戻りたいかと言われたら絶対に嫌です。実は他のやり方もあるのです。それは、対象の仕事や課題について「底抜けにポジティブな感情を持つこと」です。

「このトピック、めちゃくちゃ面白い!」「この社会課題は、全身全霊で解きたい」のような、ポジティブな感情を持つことで、自然と大量の情報を処理し、そこから重要なものを抽出し、ストーリーとして解くやり方を体得することができます。非常に優秀な同期たちは、このようなモチベーションで仕事に取り組んでいたように思います。

 しかし、ここに残酷な矛盾が生じます。それは、「物事について底抜けにポジティブな感情を持てる=昔から頭の使い方を自然と訓練してきている可能性が高い」「なんとなーく生きてきた人は、あるトピックについてそのようなポジティブな感情を持つ可能性が著しく低い」というものです。もちろん例外はあるでしょうが、少なくともぼくにはポジティブな感情を持つことはできませんでした。

泥沼を抜けたら、遊び場が待っている

ビジネスマン

 結局、ぼくを動かしてきたのは「強烈な危機感」に他なりませんでした。今「頭が悪い……」と悩んでいる人は、より真剣に悩み苦しみ、これのキツさを存分に味わい尽くすことが、そこから抜け出すことにつながるのではないでしょうか。

 ひとつだけ希望を持てる話をしておきます。強烈な危機感をベースに「頭が悪い地獄」を抜け出したら、次は楽しい遊び場が待っています。泥沼を抜けたということは、頭の使い方をあるレベル以上には体得できたということです。

 そうしたら、あなたは自分の頭を存分に応用して、もっと大きな課題解決や面白いトピックの発見もできるようになります。そう、物事に対して「ポジティブな感情」を持てるようになったのです。そうすることで、さらに頭の使い方に習熟し、楽しく自分を鍛えることができるのです。

 そのときを楽しみに、今は悩み、苦しんでみてください。ぼくもいつでも相談に乗ります。

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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