「フィンテック」の意味、正しく説明できる?これからの必須単語
A. 情報技術を用いた新たな金融サービスの総称
「フィンテック」とは、金融=Financeと、技術=Technologyを組み合わせた造語です。その名の通り、情報技術を用いた新たな金融サービスを示します。
フィンテックは、携帯電話の普及によるモバイルテクノロジー、データの解析によって人々のニーズに合ったサービス提供をおこなうビッグデータ、そして人工知能などの発展に合わせて拡大しました。PASMOやSuicaで決済ができる電子マネーや、PayPayのQRコード決済など、現金を持たずに決済ができるサービス(スマートペイメント)を指します。
身の回りに広がる「フィンテック」
フィンテックに含まれるサービスは幅広いことが特徴です。仮想通貨、クラウドファンディングなどから、人工知能に投資や資産運用を任せる「ロボアドバイザー」、“お金を借りたい人”と“お金を貸したい人”を結びつける融資仲介サービス「ソーシャルレンディング」なども含まれます。
あるいは事務手続きをネットで行う「法人向けサポート」、家計簿アプリ「個人財務管理」といった専門的なものまで、多岐にわたります。
便利な半面、思わぬ混乱を招くことも
これらのサービスが情報技術により効率化すると、お金の支払い・管理や経理業務が楽になったり、外国との送金がしやすくなるなど、ビジネスにおいても利点が多いです。
また、貧困や社会的ステータスが理由で銀行口座を持てない人々でも、携帯電話さえあれば金融サービスを利用することができるため、経済の活性化・貧富の差の解消につながるとも言われています。
利便性が高く、わたしたちの生活を便利にするフィンテックですが、サービスの開始時にはおもわぬ混乱を招くことも。昨年末にはPayPay、そして今年7月には7payで、不正アクセスによる利用被害が起きたばかり。運用開始に際しては、十分に時間をかけて準備を進める必要がありそうです。
<TEXT/るしやま モデル/横山あみ(SPA!DOL)>