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職場でのサンダル履きに禁止令が…反抗した若手社員のみごとな逆転技

学び

本社無視で、部長が独断で決めていた!

「後で彼女に聞いたのですが、S部長が独断で決めたことだと知っていたそうです。『本当はちゃんと話し合って撤回してもらうようにお願いするつもりだったけど、S部長に大きな声で怒られて、ついああいう物言いをしちゃいました(笑)』と話していました」

 S部長は彼女の質問には答えず、「ここは仕事をする場所であって、プライベートな空間ではない。仕事をするのにふさわしい服装や格好というものがある」と主張。

 中島さんもこういった考えに基づいてサンダルを禁止している企業は多いことは知っていたそうですが、このときは論点のすり替えだと感じ、持論を展開するS部長に不信感を覚えたそうです。

本社の専務にバレて、新ルールは撤回

禁止 サラリーマン

 しかし、そのとき「S部長」を呼ぶ声が聞こえ、振り向くとそこには本社の専務の姿が。実は、この日支社に来る用事があったそうで、予定より少し早く着いたところ、この騒動を目撃。専務はその後、部長と2人でミーティングスペースで10分ほど話し込んでいたそうです。

「パーティションで区切られただけの場所なので2人のやりとりがダダ洩れ。『前の職場では禁止だったかもしれないが、ウチにはウチのやり方がある。いくら支社長だからといって勝手に禁止するのはいかがなものか?』と専務にお説教を受けていました。

 その後、ミーティングスペースから戻ってきた部長からサンダル履き禁止ルールの撤回が伝えられました。やり方は間違っていましたがS部長なりに会社を良くしたいとの気持ちがあったと思うので、落ち込んでいる姿を見てちょっと同情しちゃいましたけどね」

 いくら社会的にサンダル禁止の風潮が強まっているとはいえ、会社は組織。どうしても禁止にしたいなら相応の手順を守るべきで、それを破ってしまうのは本末転倒です。

特集・「俺流クールビズ」でやらかした!

<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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