サイゼリヤ、メニューを大改定。700円“高級”パスタetc.を実食した
グランドメニュー大幅刷新で、顧客の心をつかめるか
今回のメニュー改定で登場した新メニューは、200円台から600円台と価格帯が幅広いことが特徴だろう。
サラダやデザート類など価格が上がった商品もある一方で、それをカバーするように低価格の商品も拡充されており、客単価上昇の意図を感じさせないバランスの取れたメニュー改定に思える。また、「たっぷり小エビとムール貝のオーロラソース」のような高級メニューが登場したことで、幅広い世代やニーズに訴求する可能性も感じた。
トッピングへの挑戦も揺るぎない。昨年冬メニューからはじまった単品メニューとトッピングの組み合わせ紹介は、メニュー改定で、「エスカルゴのオーブン焼き」「リブステーキ」「プチフォッカ」にも拡大。今後も“組み合わせる楽しみ”を軸にした展開は続いていくとみられる。
今回の取材で新商品3点を実食したが、“スペシャルメニュー”の「たっぷり小エビとムール貝のオーロラソース」を組み合わせながらも、1000円弱の会計で済んでしまうコストパフォーマンスはやはり感動もの。日々生まれ変わりながらも庶民に寄り添う、サイゼリヤの進化に目が離せない。
<TEXT/モチヅキサトシ>