“闇営業”の現場はどうなっている?サラリーマン芸人が語る
知らない人の結婚パーティで闇営業した
2つ目が、友達の友達の結婚パーティーの二次会で司会とネタを披露したこともあります。友達の友達なので、新郎新婦との面識はありません。普通に司会とネタをこなして、5000円ほどもらいました。知っている人はほぼいないので、いわゆる営業ステージを1本こなすイメージでやりました。
何となくの肌感になってしまいますが、前者の場合、自分が勤めていたアルバイト先に顔をだして、懐かしい話をしながら楽しくネタを(茶々などを入れられながら)やりました。それにに対して、後者はほぼ知らない人の結婚パーティで、普通に営業モードでネタをやったので、“闇営業感”はより強かったです。
ただどちらも事務所には通さず、金銭の受け取りがありました。ちなみに今、ぼくは事務所を退所してます。
あくまで肌感覚ですが、それが闇営業なのかどうかは、芸人一人ひとりが判断をしていたので、今回のニュースが出るまで、多くの芸人が闇営業をしていたのではないでしょうか。先ほども記載しましたが、今回のケースが騒動になったのも相手が反社会的勢力だったからだと思います。
会社員も気をつけたほうがいい
サラリーマンが反社会勢力と接点を持ってしまったり、闇営業をしたりするケースは少ないかもしれません。しかし、会社に黙って副業をしている人はいると思います。昨今は、「副業OK」という企業も増えましたが、まだまだNGのところも多いです。
本来的には労働契約の対象となるのは、労働時間内に限ったことですし、それ以外の時間をどのように利用するかは働く側の自由。とはいえ、本業に支障が出るような副業がバレると、就業規則によっては罰則の対象になることもあります。
金銭が手渡しであれば、LINE Payで送金してもらうのであればなど、正直抜け道は方法はたくさんあるのですが、どうせやるなら胸を張って堂々とやることをおすすめします。ぼくが過去に転職サポートした方で「SNSが原因で副業がバレた」という人がいました。結局、肩身が狭くなってしまい、その後、自ら転職活動することになってしまいます。
今回の事件も、思えば4年前のことを掘り返されているので、数年前のちょっとした小遣い稼ぎなどが、後々何か恨みを買ったり、ふとしたことがきっかけで発覚したりして、歯車が狂ってしまうかもしれません。こうしている間にも、あなたの副業が、思わぬ原因で暴露される恐れがあるのです。
<TEXT/森川剛>