若手芸人コンビ・宮下草薙、ブレイク前夜の心境は「どうなってもいいや」
宮下が「2度と出たくない」と語る、あの番組
――ある番組で、人気芸人コンビのEXIT・兼近大樹さんが草薙さんと“マブダチ”だと明かしていました。
草薙:芸人のなかでは仲がいいほうですね。最初は、「“チャラいのにマジメ”を売りにしてるけど、結局やっぱりチャラいんじゃないか?」って警戒してたんですよ。実際ちゃんと話してみたら、“ただのバカ”だった(笑)。マジで中身のない話しかしないんですよ。
宮下:本当にいいヤツなんですけど、思ったことすぐ言っちゃうんです(笑)。裏表がないから信用できるんですけど、どっかで問題起こすんじゃないかってハラハラはしますね。
――先輩芸人と言えば、今年4月に出演した『ゴッドタン』で、「草薙さんに対するダメ出しが間違っている」と、おぎやはぎさんや劇団ひとりさんから宮下さんが容赦なく責められていましたね。
宮下:たしかに昔はお笑いへの熱意が強過ぎて、相方に押しつけてました(苦笑)。大喜利の番組をコイツに見せて、いちいち感想言わせたりとかしてたし。けど、今はちょっとしたお笑いクイズみたいなのに切り替えてます。そういう遊びも入れていかないとって。
草薙:(ニヤニヤと笑いを浮かべて)今は余裕で語ってますけど、あの回が放送された次の日に「オレは芸人を引退する」って嘆いてましたからね。
宮下:できれば2度と出たくない(苦笑)。僕が本気で悔しがってる、弱い姿をさらけ出したわけですからね。ただ、番組を見てくれた人から「あれ見て好きになりました」って声もいただいたので結果的にはよかったです。
「尊敬する先輩」と「お笑い第7世代」
――現時点で、もっとも尊敬している先輩は?
草薙:同じ事務所でいうと、有吉(弘行)さんですかね。ちょうど僕らが学生のときに再ブレイクしたすごさを見ているので。あと結果的にですけど、この事務所で本当によかったと思います。先輩も優しくて、飲み会でお酒飲まなくても「ぜんぜんいいよ」って言ってくれるし。
宮下:僕も、有吉さんですね、それが太田プロに入った理由ですし。相方も言ってましたけど、事務所の先輩には嫌なノリが全然ないからありがたいですね。ほかの事務所の話を聞くと、けっこう先輩・後輩の関係が厳しいらしいので。
――同世代では、2人を含めた「お笑い第7世代」と言われている若手芸人が活躍中です。この状況をどう思われますか?
宮下:今までは、かたくなに中堅の先輩たちが動かない感じでしたけど、ここ最近で本当に世代交代が起こっている気はしますよね。僕らの少し前の世代で、面白い芸人さんたちがライブシーンにたくさん埋もれているし。そういう現状を見ると、タイミング的にはすごいラッキーだったと思います。
草薙:ただ、僕らが「お笑い第7世代」とか言われると、ちょっとむず痒いというか……。たとえばハナコさんは、僕らが出てたライブのMCをやってたし、四千頭身さんとかは、いち視聴者としてテレビに出てるのを見ていた。だから、同じ世代ってよりはちょっと上って感じがするんですよね。
宮下:「うわぁ~若いのにスゲェな」って思いながら、テレビ見てたもんね。だから、同期っていうのはおこがましい気もします。僕らそんな感じじゃないですから(笑)。