「クソデブ!」と罵倒されても…肥満女子がアイドルになった理由
デブは意外と食べられない?
――みなさんは“肥満落下系堕天使アイドル”を名乗っていますが、体型を維持するのは大変ですか?
多田:あんまり意識してないよね。自然とやせないだけというか(笑)。
橋本:秘訣とかはないよね。食べたいものを食べたいときに、ひたすら食べているだけだし。
大橋:勘違いされることもあるんですけど、じつは私たちってそんなに量を食べられないんですよ。細い方よりは食べると思うけど、二人前を食べると正直「もうしんどい」ってなっちゃって。たぶん、食べているモノがハンバーガーだったり、マヨネーズをかけるみたいなジャンキーなモノが多いので、カロリーで稼いでいるのかもしれませんね。
橋本:YouTubeでは大食い企画もやってるけど、じつは、ダイエット企画もけっこうやっていて。
大橋:きちんと食べつつ取り組んでるよね。食べないダイエットって、やっぱりけっこうストレスなんですよね。
多田:それにYouTubeで公開している以上は、誰かが参考にしてくれるかもしれないから間違った情報を流せないしね。食べずに無理なダイエットをして“拒食症”に陥ってしまったりすれば本末転倒だし、食べてもやせられると伝えたいんですよ。まあ、この体型で言うのも説得力ないかもしれないけど(笑)。
大橋:(笑)。例えば、脂質を抑えたメニューを出すレストランで、健康的な食事で満足感を得られると提案してみたり。自分たちがデブだからこそ、ちゃんと食べながらやせないとダメだよと発信できるメッセージもあると思っていて。過去に海外のステージに立ったときに、通りがかりの日本人から「クソデブじゃねえか!」と言われたこともありますけど、今では自分たちの強みにしようと思うばかりです。
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ときにはコンプレックスを味わいながらも、それぞれの思いを胸に活躍を続けるメンバーたち。名実ともに“大きな存在”となるべく、動画やライブを通して精力的に活動を続けています。
<取材・文/カネコシュウヘイ 撮影/鈴木大喜>