「無料ユーザーに優しい世界へ」Spotify、大型アップデートの狙いとは?
アシスト・プレイリスト
プレイリストの作成・編集がもっと簡単になる「アシスト・プレイリスト」機能が実装。
ユーザーが新しいプレイリストを作成し曲を追加する際に、ユーザーの好みに合わせた楽曲が表示されるようになります。
上の機能がプレイリスト単位のレコメンドなら、こちらは曲単位のレコメンドのようなイメージでしょうか。
データ・セーバー
「データ・セーバー」と呼ばれる省データモードが実装され、データ消費が最大75%ほど抑えられるとのこと。これまで無料ユーザーはオフライン再生ができず、同じ曲を再生するのにも通信を必要としていました。
データ・セーバーでは曲をダウンロードし、ローカル側のキャッシュから再生することで通信量を節約できるようになります。
総じて、無料ユーザーにとっては探しやすく、聞きやすく、操作しやすい機能が実装されたという感触です。ただし、広告が表示されるのは従来通り。機能の制限を感じさせるよりも、無料でありながら多くの恩恵を味わえるほうが、有料への引力が強いとSpotifyは判断したのでしょう。
とはいえ、いかに企業価値が高くとも(約2兆円だとか!)Spotifyの現状は赤字経営。上場したことで投資家からの注目も集まっていますし、有料ユーザー増加への施策は今後も細かく打ってくるはず。
今回のイベントはその意気込みとも見れますが、少なくとも「有料にしないと○○してやらないぞ」というスタンスではなさそうです。いまのところは。
発表されたアップデートは、iOS、Androidともに数週間のうちにリリースされる予定です。
<TEXT/ヤマダユウス型>
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