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日経「内定辞退」記事が炎上。企業が呆れるモンスター辞退者の実態

学び

企業は効率的で効果的なフォロー施策を

――その他、内定辞退で企業側の心理どうなっているのですか。

佐原:企業側も、内定を出すまでは選ぶ側だが、内定を出した瞬間に“選ばれる側”に立場が変わります。

 特に内定が早期化している昨今では、学生が入社先企業を選べる期間(人事の立場からすると、辞退される可能性がある期間)は長期化しており、学生からの連絡に対して「辞退の連絡ではないか?」といった気持ちや、学生と連絡が取れないことにやきもきする期間が長くなっている。

 内定者フォローの期間は翌卒業年度の学生向けのインターンシップや説明会、選考にかける時間とも重なるため、より一層、効率的で効果的なフォロー施策が求められているのではないでしょうか。

――内定辞退を申し出るとき、学生はどこに留意すべきでしょうか。

佐原:大半の企業はレピュテーションリスクを気にするので、心配するほど横柄な態度は取ってきません。万が一、そのような態度を取られたら、そのような企業に入社しない選択肢をして正解だったということでしょう。

 しかし内定辞退の意思決定をしたら、早いタイミングで人事に伝え、報告したほうが良いでしょう。何も伝えないままにしておくことや、連絡を無視したりすることは控え、正直に伝える。これに尽きると思います。

■ ■ ■ ■ ■

 それぞれに事情はあるようだが、内定トラブルを回避するためにも、企業側、内定者側の双方が歩み寄る必要があるだろう。とはいえ、もちろん「サイレント辞退」はご法度であることに違いはない。

<取材・文・撮影/シルバー井荻>

平成生まれの編集者・ライターです。赤羽と阿佐ヶ谷に出没します。ビジネスサイトの編集長もやってました。

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