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初代レッドアロー号は今どこを走っている?懐かしき特急形車両10選<私鉄編>

コラム

7)近畿日本鉄道「30000系ビスタEX」

 昭和~令和をまたぐ近鉄の特急形電車は、登場順に16000系(1965年)、12200系(1969年)、12400系(1977年)、30000系(1978年)、12410系(1980年)、16010系(1981年)、12600系(1982年)、21000系(1988年)と8車種にもおよぶので、今回は2車種にしぼって紹介したい。

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30000系ビスタEX。特急は全車指定席なのに、列車愛称がほとんどないのが特徴

 まず、30000系は3代目ビスタカーとして登場。4両編成で、先頭車はウルトラマンっぽい顔立ちで、中間車はダブルデッカーが連結された。のちにリニューアルされ、車両の愛称も「ビスタEX」に改称。現在は再リニューアルされ、これから先も走り続けるだろう。

8)近畿日本鉄道「21000系アーバンライナーplus」

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21世紀の明るい未来を描いたようなデザインは、31年たった現在も若々しく映る

 難波(現・大阪難波)―近鉄名古屋間の名阪ノンストップ特急用(鶴橋―近鉄名古屋間ノンストップ運転)に投入。また、座席もJRグループの普通車に相当するレギュラーシート、グリーン車に相当するデラックスシートを用意。従来の近鉄特急車にないカラーリングや前面デザインは、強烈なインパクトを与えた。

「アーバンライナー」の車両愛称を引っ提げてデビューすると、私鉄初の120km/h運転も相まって、名阪ノンストップ特急の乗客が増加。東海道新幹線より所要時間はかかるが、料金の安さと、ゆとりで対抗した。

 現在はリニューアルにより、「アーバンライナーplus」に改称。これに伴いデラックスシートは2両から1両に減ったほか、のちに名阪ノンストップ特急の全列車が津に停まり、この名称が使われなくなった。

9)南海電気鉄道「30000系」

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登場以来、オリジナルカラーを堅持する30000系

 特急〈こうや〉の3代目車両として、1983年に登場。高野線橋本―極楽橋間が急勾配、急曲線のため、車体長は17メートルで、現役の特急形車両では、もっとも短い。

 平成に入り、南海電気鉄道(以下、南海)は関西国際空港の開港を控え、既存車両の塗装変更が実施されたが、30000系のみ対象外となった。“南海のフラッグシップトレイン”の表れといえよう。

 現在も“高野線の顔”として、特急〈こうや〉〈りんかん〉に充当。2019年で3回目の年男、年女ならぬ“年車”を迎えた。

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