元地下アイドル「お金の専門家」が教える、若者が恋愛にオクテな理由
ミレニアル世代が恋愛に奥手なのは、お金が理由?
――最近では経済的な理由から、恋愛や結婚をためらう若者が増えていると言われてます。
横川:若者の貧困が恋愛や結婚にマイナスに働いているのは、私もすごく感じています。結婚式って高額だし、子育にてもすごくお金がかかるから、子供を育てられるのか経済的に不安がある人や、結婚したけど「非正規雇用だから、今の経済状況じゃ子供が作れない」と悩んでいる人が、私の周りにもいます。
その解決には、子育ての支援制度や助成金を積極的に活用するといった行政の支援が必要だと思います。自治体ごとに支援制度があるので、そういう情報を知っていれば、ある程度お金に関する不安は和らぐはずです。とくに女性は、妊娠・出産と、働けない期間ができて大変なので、マネープランはしっかり考えないといけません。
男性は中身で勝負することが大事
――横川さんのまわりの女性は、パートナー選びで経済力を重視する感じですか?
横川:最近は男性の経済力を気にしないミレニアル世代の女性も増えていて、就活をしてせっかく就いた今の仕事をやめたり、専業主婦になって収入がなくなるより、「自分も仕事を続けたい」と考えている子が多いです。「すべて男性に頼ろう」なんて考え方は、少なくなってきていると思います。
――ちなみに、横川さんご自身はいかがですか?
横川:私もそんなにお金は重視しないです。性格とか価値観とか内面的なところを見てます。私たちの世代って、実際にお金がないという人も多いですし、暮らしぶりや仕事内容からなんとなく相手の収入もわかるので、そこまで経済力は気にしてないと思います。
女性側も無理強いしてもしょうがないのはわかってるので、むしろ中身で勝負することが大事かなと。お金を理由に卑屈になっちゃうのは絶対に駄目で、経済面で多少マイナスがあったとしても、他の魅力をプラスしていくことが大切だと思います。
⇒次回、<“情弱な人”ほど損をする?「お金に興味のない若者」に専門家が提言>に続く。
<取材・文/栗林篤 撮影/山田耕司>
【横川 楓】
1990年、東京生まれ。明治大学法学部卒業後、同大学院へ進学、経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)等を取得。現在は唯一のミレニアル世代のお金の専門家/経済評論家として、お金の知識の啓蒙活動を行う。Twitter(@yokokawakaede)、Instagram(@cae0813)も更新中