「アムウェイ勧誘論破動画」で生計を立てる、異色の東大卒YouTuberの素顔
アムウェイの勧誘を論破する動画が50万回再生
――すごい経験ですね。
升澤:とはいえ、人気は出ませんでした。ただ、同じ幼なじみから「お前は小学校の頃から、何かに物申すタイプだから、そっちが向いている」と言われました。それで、ジョーブログさんのクラウドファンディング企画に物申す動画を撮ったんです。そしたら、これまで200程度だった再生回数が1000にまで伸びた。
――そこから「悪を切る」というコンセプトが生まれた、と。
升澤:本格的なきっかけは、わたしが居酒屋でよく友人に話していた「アムウェイの勧誘を論破する」という鉄板ネタでした。もともと「これはイケる」という確信はありましたが、1万回再生くらいいけばいいかなと思っていました。それが投稿から4日経って「おすすめフォーム」に表示されてあれよあれよと再生され、50万回再生にまで伸びました。
凝ったオープニングの動画がYouTubeにない理由
――いまはチャンネル登録者も2万8000人まで伸びていてます。一方、マルチ商法や悪徳商法など際どいネタも多いですが、どう集めていますか?
升澤:今は視聴者からTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)で被害報告が届くので、そこからネタを集めています。リスク管理については、知人の弁護士に相談するのと、(編集担当の)弟がブレーキ役になってもらっています(笑)。
――今もほぼ毎日動画をアップしていますが意識していることは?
升澤:昔、すごく凝ったオープニングをつくったことがあるのですが、失敗してしまいました。視聴者はオープニングではなく、本題となる内容が見たいから、オープニングが長いと飽きてしまう。いまは最初の15秒で、テーマや結論を伝えるようにしています。