国内シェア4位だけど……「エースコック」の侮れない海外戦略
ちなみに、エースコックといえば「ぶたぶたこぶた♪ お腹が空いた♪」のCMでもお馴染み、こぶたのキャラクターが有名ですが、名前はずばり「こぶた」といいます。
ちゃんとプロフィールもあり、1959年4月生まれで、性別はオス、出身は大阪で、ラーメンが得意料理のコックとなっています。
エースコックから学ぶビジネス豆知識
そんな各時代を引っ張るような名作ラーメンを生み出してきた老舗メーカーのエースコックですが、実はグループ売上の約半分は海外で、その大半をベトナムであげているということはご存知でしょうか? 例えば、最近の2017年12月期では、国内売上高478億円に対して、海外売上は441億円となっています。
軽く世界の即席麺市場に触れておくと、世界の年間総需要は約1000億食となっており、首位の中国、香港が約400億食と圧倒的、次いでインドネシアが130億食、3位が日本で50億食強、4位がベトナムで50億食前後、以下、インド、アメリカ、韓国が40億食前後で続きます。
この4位のベトナムにおいて、なんとエースコックのシェアは過半数の30億食を売り上げています。進出自体は1993年だったのですが、2000年に発売した「HaoHao(ハオハオ=好き好き)」の現地の好みに合わせてエビをベースに作った酸っぱ辛い味が超ヒット。現在では国内の即席麺のうち3食に1食は「HaoHao」となっているほどです。エースコックの商品開発力、恐るべしですね。
そんなベトナムにおけるエースコックですが、2018年4月からはサッカーベトナム代表とスポンサー契約を締結したことも発表しました。「HaoHao」でがっつりベトナム国民の胃袋を掴んだエースコック、今度はサッカーを通じてハートも掴むことが出来るのか、楽しみですね。
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<TEXT/平野健児>