「結婚せずに子供がほしい」27歳男性がシングルファザー願望を持つ理由
いっそのこと“シングルファザー”でもいい?
結婚したくない一方で、丸山さんは「親のことを思うと、子供は絶対にほしい」と。結婚はしたくないが、子どもがほしい……なかなか難しそうな決断です。
「たとえ結婚して子供を産んだとしても、どうしてもお腹を痛めた母親のほうが、子育て環境にもこだわりが多いのかなと思っていて。僕の周りには夫婦で妻の実家に身を寄せる方が多いのですが、それでは意味がないなと思っているんです。
僕は自分の両親の元で子供を育てたいんです。できれば子供の面倒を見ることで、両親にも長生きしてほしい。そうなると、相手はいないほうが自分にとって都合がいいのでは? と今は考えています」
つまり、シングルファザーを希望しているようです。また、丸山さんは「資金を貯めて、卵子バンクと代理出産を利用することで、結婚せずに子供を持つ方法はないか」と検討しているとも。
妥協して結婚せずとも子どもは持てるのではないか
卵子バンク、代理出産……そんなことが可能なのでしょうか。
「日本人卵子をバンクから提供してもらって、海外の女性に代理出産してもらう。不妊治療の手段のひとつにもなっていて、身の回りではあまり聞かない話かもしれないのですが、珍しいことでもないんです」
ここまで来てしまうと「そこまでして、子供が欲しいのか」「マザコン! ファザコン!」という人も少ないかもしれません。
「僕は今まで生きてきて、両親よりも僕を愛してくれる人に出会えなかったんです。両親が元気なうちに孫を見せたい。いい人がいればともずっと思っていましたが……子供ほしさに妥協して結婚するのはイヤなんです」
シングルペアレントを選択するのもアリ
最後に丸山さんはこう語ります。
「それなら、自分で責任を持ってシングルファザーとして生きていきたい。他人がどう思うかはあまり気になりません。多様化する社会の中で、こんなことも受け入れられない人と仲良くしていたいとも思っていないので」
こういった「結婚はできなくても子供がほしい」という話は、最近とてもよく聞く意見です。彼自身の意見は多少尖っていますが、つまり「結婚しなくても子供を持つことはできる」ということ。
みなさんはどう考えますか。この先もしかしたら、あえてシングルペアレントを選択する人が増えていくのでしょうか。
― 恋愛さとり世代の[トリセツ] ―
<取材・文/ミクニシオリ イラスト/小池祐子(@ikeko322)>