すぐ辞めて安易に「第二新卒狙い」が危ない理由。人事のプロが教える
第二新卒のメリットは大きいが注意すべき点も
最後に繰り返しになるが、ポテンシャル採用の第二新卒をやっている企業は、基本何かあると思ったほうがよさそうだ。
「そもそも自分の会社にまったく不満がないというサラリーマンはごくわずかです。そもそも仕事をしたことがないのに間違いのない企業を選ぼうとするのは不可能だということです。学生のみなさんにお伝えしたいのが、ミスマッチを過剰に恐れるのは逆効果といえます。
多少の思い違いや不満で簡単にやめてしまう前に、まずは自分は何に納得ができなくて、それが本当に退職しないと解決できないのかをじっくり考えてみるべきでしょう。転職面接で『やりたいことができなかった』と答える人は多いですが、それは単に意見が通らなかっただけで、本当にその会社で一生できないことでしょうか」
最初の就活で失敗してしまっても再チャレンジできる「既卒・第二新卒採用」は、もちろんメリットも大きい。とはいえ、売り手市場であっても、それを前提に安易に就職活動をしてみたり、退職したりしてしまうのは注意する必要がありそうだ。
<取材・文/シルバー井荻>