彼氏の「殴らないデートDV」に苦しむ20代女性。「男と話すな」と怒鳴られ…
子供が大きくなるにつれ、束縛はエスカレート
結ばれた理由は「できちゃった婚」でした。
「妊娠が分かったらすぐに結婚することになりました。自分で言うのもなんですが、これまで束縛されていたのは『女として魅力的』と思わせていたから。子供さえできたら私は人妻になり、彼も安心する。あと、“子供第一”の思考になり、私のことは二の次になるかなと思っていました」
シングルマザーで子育てする自信なんてなかったという可南子さん。結婚当初は彼氏も、かつてのような束縛は見せなかったそうです。
「私も夫も子供を溺愛していて、始めは幸せでした。派遣の仕事は結婚を機にやめたのですが、彼の収入1本では厳しく、子供が3歳になったタイミングで再び働き始めたんです。その頃から“監視”がまた始まりました。『服がエロい』から始まり、『スカートは履くな』『休憩時間に連絡を入れろ』など言われました。
一度、部の飲み会に参加した時、お開きが夜9時くらいになりました。彼が車で迎えに来てくれたのですが、参加していた20代の男性のことをニラみつけて。ただの同僚なのに、帰りの車の中で『あいつは誰だ』『2度と職場の飲み会なんか行くな』と言われてしまいました」
別居するも、子供のために離婚は躊躇
そしてこの飲み会を契機に、交際時代から続いていた束縛に拍車がかかったそうです。
「次の日からずっと機嫌が悪くて、『あんな会社やめろ』と怒られ、さらにはLINEの友だちに入っている異性の連絡先もすべてブロックさせられました。多分、例のニラみつけた男性社員がそこそこカッコ良かったのが気に食わなかったんだと思います。
休日に専門学校時代の女友達と映画に行きたいと言っても、『どうせ男となんだろ。正直に言えよ』と言われ、行かせてくれない。私のスマホにLINEが来ると、私より先に彼がチェックする。仕事と買い物に行く以外に家から出られず、もう手が付けられないほどでした。
そのくせ、自分は毎週金曜日に会社の上司とキャバクラに行くんです。それを注意したら、『仕事なんだよ』と逆ギレです。怒ると迫力があって怖いので、反抗できなくて」