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ハデな私生活は脱税捜査で狙われる?逮捕の「青汁王子」ショボい脱税手口

コラム

 2月12日、東京地検特捜部に逮捕された「メディアハーツ」社長の三崎優太容疑者(29)。三崎容疑者は「青汁王子」という愛称で親しまれ、多くの有名人、タレントと交友し、テレビにもよく出演していました。

写真はイメージです(以下同じ)

 今回の逮捕容疑は、法人税など1億8000万円という額の「脱税容疑」です。架空の広告費を計上するなどの手口が報道されていますが、そもそも確定申告をする機会のない会社員からすると、あまり馴染みのない行為です。

そもそも脱税とは?

「脱税」とは、仮装または隠ぺい行為を行い不当に納税額を低くすることを言います。会社やフリーランスの個人事業主が納める税金は【売上-経費=利益】と【利益×税率】という構造で計算されます。

 したがって売上を低くしたり、経費を水増しすると利益が減り、納める税金が減るというわけです。要は売上を隠したり、事実ではない経費を計上して、本来払うべき税金を免れること。ざっくり言うと、これが「脱税行為」になります。

 そんな「脱税」にはさまざまな手口があるそうですが、今回使われた架空の広告宣伝費を計上するといった手法は、比較的よくあるものだそうです。Switch税理士法人の水村耕史税理士に聞きました。

「物を動かして脱税しようとするとアリバイ対策が大変です。これに比べると『何らかのサービスに対する対価を支払うように見せる』というやり口は、比較的簡単で外部からの指摘が難しく、よく使われる手口ですね」

よくありがちな手口

「例えば、一人暮らしの引っ越しをしたとしましょう。移動距離にもよりますが、国内であれば10万円もあればまず足りるでしょう。しかし、プレミアムプランとして100万円の引っ越しがあった場合としても、売る側や支払う側がOKならば問題がありません。

 これを『外注費』として高額の支払い記録があったとして、『高すぎる』『使いすぎ』と感じても、それについて外野は何も言えないのです。民間がする価格設定は任意ですからね。先ほど話した通り、物を動かしていると、必ず何かしらの証拠が残りますが、この手口はそうなりません」(水村氏、以下同)

 今回の三崎容疑者の手口はまさにこの「高すぎる外注費の計上」に当てはまるもの。競合他社への誹謗中傷の書き込みを外部に代行する費用と見せかけていたとの報道されました。

 水村氏が話すように今回の実態の掴めないサービス代金を架空にでっち上げるやり方はかなり初歩的だといえそうです。

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