「燃やしてまえ」暴言で辞任の明石市市長をかばう声も。話題の土地を#全宅ツイが現地調査
道路用地の買収をめぐる暴言問題で辞職を表明した、明石市の泉房穂(いずみ ふさほ)市長。
ワイドショーでは市長の暴言部分がクローズアップされ、市役所には何件ものクレームが寄せられていると言われています。一方で、市長を擁護する声も。賛否が分かれる背景のひとつに“市長の功績”があるといいます。
「全国宅地建物取引ツイッタラー協会関西支部」に話を聞きました。
手厚い子育て支援で人気タウンに
「暴言発言ばかり注目されていますが、結構評判のよい市長だけに残念です」と語るのが関西在住のリチャードホール(@okirerebc)さんです。泉市長の功績についてこう語ります。
明石市の道路拡幅現場、ストリートビューと現況の比較。記憶通りちゃんと更地でした。都市計画道路線にあわせて、角にセブンイレブン出店してるの趣深い。 pic.twitter.com/ZsW5s3CUZK
— リチャードホール (@okirerebc) 2019年1月29日
「こども医療費の無料化や保育所待機児童の解消に注力してて、とにかく子育て支援がすごいです。その結果、明石市の人口も年々増えてて、僕の知り合いも大阪から兵庫県明石市に引っ越したくらいです」
明石市は、大阪中心部まで電車で約40分と通勤圏内にあり、子育てしやすいベッドタウンとしての地位を確立。子育て政策の全国的なモデルケースとなっています。街の人気化は不動産の取引価格にも影響していると、リチャードホールさんは指摘します。
「駅前が再開発されて、明石市初となるタワーマンションが建ちました。分譲マンションもどんどん増えて地価も上昇してます。少し前は150万/坪以下だった分譲マンションの坪単価が駅近の物件は200万/坪に近い金額になってます。
私は仕事で明石の事業用地を触ってますが、最近は色々なプレーヤーが参入して盛り上がってます。マーケットの上昇の背景に、人口増があるのは言うまでもありません」
今回の道路拡幅は、交通事故の犠牲者を減らし、住みよい街を創る肝要なプロジェクトと位置づけていたのかもしれません。
クセの強い関西弁がアダになった?
関西人のリチャードホールさんは、泉市長が関西弁の中でも特に荒々しい「播州弁」を話していたことも印象を悪くしたのではと指摘します。
「関西人だと『あほちゃうか?』くらいは普通に使うからあまり違和感ないですけど、播州弁って怒ってない時でも割とキツイ感じで、文字に起こすと圧がすごい。まあ、『燃やしてまえ』とか『損害賠償、個人で負え』は、どう考えてもアウトですけど」
そのうえで、7年にわたり交渉を進めることなく放置していた、市職員にも非があるとの考えです。
「市長の言葉の選択は置いといて、市職員も普通に怒られる内容ですよね。指示されたことやってないんだから。もし交渉しないうちに、第三者に不動産を売却されたら元も子もありません。もどかしさから市長は何度も言ってたんでしょうね。それで一番怒ってる時の音声を録音されてたのでは」