転職がうまくいかない人は「芸能人と付き合いたい」と言っているのと同じ
「芸能人と付き合いたい」と言っているのと同じ
――年収も上げたいし、やりがいも持ちたいし、働きやすさもほしいって人は多いでしょうね。
川畑:それって「芸能人と付き合いたい」って言ってるのとあんまり変わらないんですよ。現実的ではなない。なぜか転職となると、そういう身の丈に合っていない条件を言ってしまうのもわかりますけど。
もちろん全然違う業界を志望するのもアリです。ただ志望する業界を勘違いしてる時もあるんですね。こういうメリットがあると思ったら、実際そんなメリットはないんですよねって。
――意外とデメリットもあるんですね。
川畑:きちんと比較してほしいのは、現職のプラスの要素もちゃんと考慮して転職先と比較してほしいっていうことですね。他の会社がいいって思っていても、今の会社のほうがプラスの要素が多いかもしれない。
転職したら今あるプラスの要因は失ってしまう可能性もあるので。そこを天秤にかけてどっちが大事かじっくり考えないといけません。
――難しいですね、転職ってリスキーですね。
川畑:環境を変えることにリスクがないって思ってることがまず間違っています。3年以内に一回は転職するもんだって、恒例イベントみたいな感じで捉えている人もいます。
我々の業界やメディアが悪い部分もあると思うんですけど。転職相談をしたほうが良いとは思うんですけど、乗せられてはいけません。最後は自分の頭で考えて何事も決めたほうが良いと思いますよ。
<取材・文・撮影/ヤナカリュウイチ>