副業で月5万円の収入。31歳・兼業イラストレーターが語る心得とは?
「働き方改革」の一環として副業を解禁する企業が増えています。bizSPA!世代の20代ビジネスマンにも、副業にチャレンジしてみたいと考えている人、いるのではないでしょうか?
本業で会社員として働く傍ら、イラストレーターとしても活動するhikoさん(31歳)は、副業での経験を活かしてWebデザイナーへのキャリアチェンジを成功させました。
副業というと「本業では足りない収入を補う」という意味合いが強いもの。しかし、副業での実績が転職の場で有利に働くこともあるようです。
一度は諦めてしまった「絵を描く」という仕事
そもそも副業をはじめたのは、学生時代からの夢だった「絵を描く仕事がしたい」という思いがどうしても忘れらなかったからだそうです。
「昔から絵を描くことが好きでした。高校卒業後は美大に行って絵を仕事にしたいという思いがありましたが、そのときは絵の道に行くという自信がなく、悩んだ末に、就職にも有利だと思った私立大学の経済学部を選びました」
大学卒業後は「少しでも絵に関わる仕事がしたい」と思い、お菓子のパッケージなどを手掛ける印刷会社に就職。営業職として、パッケージの内容設計や品質管理を担当します。
「しばらくの間は、仕事でのストレスも大きかったですが、4年目くらいの頃、仕事内容にも大分身体が慣れてきたというか、ストレスをあまり感じなくなりました。そこから細々と始めたのがイラストを描く仕事です。
当初は無料で知人に頼まれた絵を描いたりもしましたが、1000円、2000円と少しずつお金をもらうことができるようになっていくことに喜びを感じました。自分の好きな“絵を描く”という行為で人の役に立てるのがとても嬉しかったです」
休日もイラスト三昧の日々。トラブルさえも笑顔で振り返る
副業としてイラストを描きはじめて3年前からは、個人の知識・経験・スキルを活かしたサービスを出品できる“オンライン上のフリーマーケット”「ココナラ」を窓口に、本格的な活動を開始します。イラストの作業時間を捻出するために、日ごろの生活リズムにも変化があったそう。
「朝は少し早く行って会社の近くのカフェで下書きをしたり、仕事後は自宅で21~22時くらいまで作業したりしていました。やはりまとまった作業は休日に行っていますね。幸い、本業はルート営業なので先方から急な電話などもなく、副業の切り替えはハッキリできました」
イラストに関する話題はすべて弾けるような笑顔で語ってくださるhikoさん。とはいえ、納期もある仕事なので「ツラいことなどはなかったのか?」と聞いてみると……。
「自分で楽しくてやっている仕事なので、ツラいと思うようなことは特にありません。ただ、イラストの依頼を受けた相手から急にイラストが必要なくなってしまったというときは少しさみしかったです……」
そんな経験がありつつも、hikoさんは受けた依頼をほとんど断らないのだそう。その理由は、「自分が描けるイラストの幅を広げたい」という思いから。
「今まで経験がないようなジャンルの絵を依頼されることもありますが、最初は描けるかどうかわからなくても、とにかくやってみようと思って描いてみますね。後々その経験が自分のためになると思うので」