「転職サイト」20代に最も支持されているのは? リアルな利用動向から判定
日本の労働力人口約6900万人のうち約1.4%にあたる100万人程度の人が、毎月転職しています。
パーソルキャリアが運営する求人情報・転職サイト「doda」の調査によると、転職市場における求人数は10月に過去最高記録を更新しました。転職を機に年収アップを実現する人も増えていると言われています。
みなさんも転職活動中、あるいは検討中でしょうか。人生100年といわれたら、何十年も社畜にしがみつく生き方はもはや「圏外」かもしれません。株式会社ヴァリューズから直近2年間のネット上の国内ユーザー行動ログを提供してもらい、転職活動の強力なパートナーである転職関連サイトの利用実態に迫ります。
この2年間、正規雇用中心のサイトで最もユーザーが多いのは「リクナビNEXT」です。1年前頃は「エン転職」が2位に浮上しましたが、「doda」が奪還。今回は、これに「Vokers」「BIZ REACH」を加えた5サイトの利用状況を見てみます。
転職サイトのタイプは主に3つある
転職経験者ならご存じのとおりですが、転職サイトには大きく3つのタイプがあります。
わかりやすいのは企業が掲載する求人情報にユーザーが直接エントリーする「直接応募」型で、採用条件が起点。企業が掲載費を払って魅力的な求人情報を掲載し、広く候補者を募集します。今回取りあげた主要サイトはいずれも直接応募の採用情報を提供しています。
「エージェント」型と「スカウト」型の起点は、ユーザー側のプロフィール。登録したプロフィールや希望条件に基づき人材紹介エージェント(代理人)や企業がユーザーにアプローチします。
2タイプのうち人材紹介会社がユーザーと企業の間を取り持つのが、エージェント型で、ユーザーに対し求人案件をエージェントや企業が打診するのがスカウト型。エージェント型は「doda」や「エン転職」、スカウト型は「BIZ REACH」が強い分野です。
当然、エージェントや企業から見て魅力的なプロフィールを工夫し、しばしば更新して転職に対する本気度を示す必要があります。
希望が明確なら探しやすい「直接応募」型
直接応募型は公開求人情報から自分に合った企業やポジションを選ぶので、「この企業(業種)にいきたい」といった希望が明確な場合は探しやすく、案件を見つけてから職務経歴書作成などのアクションをマイペースで起こすことができます。
広告掲載やシステム利用料が必要なので、常時比較的まとまった人数を採用したい企業の案件が多そうです。知人の某IT社長によると「投資回収のため、100%満足でなくても予定枠の何割かは採用する」とか。ユーザーから見ると、あらかじめ自分の情報を公開しなくてもいい分、気軽ですが、非公開求人には出合えません。
直接応募に特化した「Vokers」は企業サイトや転職サイトの求人情報への誘客を行い、成約時に企業から1人80万円の手数料を得ます。企業の初期投資がない点は他の4サイトとはちょっとビジネスモデルが違いますが、口コミが充実していてユーザーには便利です。