「初対面の人と何を話せば…」会話を成立させる”たったひとつの条件”
東京大学中退という異色な経歴を持ちながら、明晰な頭脳を生かしマルチに活躍するラッパー・ダースレイダー(41歳)が、20代若人の切なる人生相談に答えます。
8年前に脳梗塞で左眼の視力を失い「片目のおじき」と呼ばれる彼。昨年は「余命が5年」であると告白し、日本のヒップホップ界に衝撃を与えました。
そんなダースレイダーに今回寄せられたのは、20代男性からの「異なる個性を持った人との会話」に関する相談です。
Q.共通点が見つからない人との会話が続かない
■29歳・会社員・男性■
「私は趣味や趣向が似通った人とはとことん仲良くなれると自負しています。しかしその半面、一瞬でも『この人とは共通の話題がない……』と思ってしまったら、途端に会話のキャッチボールができなくなるのが悩みです。
例えば異業種交流会など、大人数が集まるような場では、どうも上手く立ち振る舞えなくなり、結局顔見知りのメンバーで固まってしまいます。そしてあのときこうしてればよかったと反省しがちです。どうしたら自分とは異なる個性を持った人と円滑なコミュニケーションが取れるようになるでしょうか?」
A.“異なる個性に興味を持つ”という共通項があれば成立する
ダースレイダー:これね、僕もまさにそうです。この前、芸能人の人たちが大勢集まる特番に呼ばれたときに、ほぼ喋れる人がいなくて、一人佇んで風を浴びてたんだけど(笑)。それでもいいんじゃないかなと思うんですけどね。
異なる個性の人との交流がしたいということであれば、「異なる個性に興味を持つ」という共通項のある人となら話せるはずだと思うんです。相手が異なる個性を求めてなくて、自分の考えしか喋らない人であれば、それは当然キャッチボールが成り立たないわけで。
お互いが、異なる個性を求めているという共通項があれば、質問者さんの場合はとことん仲良くなれるはずだと思うんです。これは、単純にそういう人と出会えるかどうかって問題で、自分が異なる個性の人を求めていても、相手がそうじゃなければ成り立たないからね。