ユーティリティとは?意味やゴルフとの関係も解説【いまさら聞けないビジネス用語】
ビジネスシーンにおいて、適切な言葉遣いは重要なスキルのひとつ。基本的なビジネス用語を理解していることは、コミュニケーションの円滑化に直結します。本記事では、いまさら人に聞けないけれど、知っておきたいビジネス用語をわかりやすく解説。それぞれの用語が持つ背景や使用されるシチュエーションを押さえておくことで、職場での会話やメールに自信を持てるようになります。今回はビジネスはもちろん、生活やスポーツなど、さまざまな場面で使われる「ユーティリティ」について紹介します。
目次
「ユーティリティ」とは「補助的な機能を持つツール」や「汎用的な機能」のこと
ユーティリティ(utility)は、一般的には「役立つもの」や「便利なもの」という意味の言葉ですが、使われる場面や文脈によって異なる意味を持つ言葉でもあります。ビジネスやIT分野におけるユーティリティは、「補助的な機能を持つツール」や「汎用的な機能」を指します。
とくに IT分野では、オペレーティングシステム(OS)の動作をサポートするためのソフトウェアやツールのことで、ウイルススキャンソフト、ファイル管理ツール、バックアップソフト、ディスクのクリーンアップツールが該当します。
分野別でのユーティリティの意味
ユーティリティはさまざまな分野で使われている言葉であり、それぞれ異なる意味を持つことがあります。ここでは、分野ごとのユーティリティの使い方や意味をご紹介します。
経済学における「ユーティリティ」
経済学においては、「満足度」や「効用」と訳されます。消費者が商品やサービスを消費することで得られる主観的な幸福感や満足感を指す言葉として利用されています。たとえば消費者が商品 Aよりも商品 Bへの満足度が高い場合、AのほうがBよりもユーティリティが高いと評価されます。
インフラ分野における「ユーティリティ」
インフラの分野では、「公共的なサービス」や「生活基盤を支える施設やサービス」を指す言葉です。水道、電気、ガス、インターネットなど、公共的なインフラサービス全般を「ユーティリティ」と呼びます。また企業の文脈では、工場やオフィスの運営にかかるインフラ費用を「ユーティリティコスト」ということもあります。
スポーツにおける「ユーティリティ」
特に野球、サッカー、ラグビーなどチームで行うスポーツでは、1人の選手が複数のポジションをこなせる場合に「ユーティリティプレイヤー」と呼ばれます。具体的には、サッカー選手がフォワードとミッドフィルダーの両方をこなす場合、その選手は「ユーティリティプレイヤー」と評価されることがあるでしょう。
また、ゴルフにおける「ユーティリティ」とは、フェアウェイウッドとアイアンの特性を併せ持つクラブを指し、ハイブリッドと呼ばれることもあります。その名の通り汎用性が高く、さまざまな状況での使用が可能で、歴史の浅いクラブながらアマチュアはもちろんプロ選手にも浸透しています。
工業および製造業における「ユーティリティ」
工場や製造業では、工場を稼働させるために必要な給排水や暖房、電気などの設備のことを指します。ユーティリティが絶えず安定して供給されることで、生産ラインがスムーズに稼働し、製品の品質を維持することができます。
住宅における「ユーティリティ」
住宅においては、さまざまな家事を効率的に行う部屋のことをユーティリティルームと呼びます。たとえば洗濯機や乾燥機、物干し、アイロンがけのスペースなどをまとめることで、洗濯に関する家事をその部屋だけで行うことができます。さらに収納も設置すれば洋服などの片付けまで完了することができ、家事の効率を高めてくれるでしょう。
場面によって意味の異なるユーティリティを正しく理解しよう!
ユーティリティは、使われる分野やシーンなどによってさまざまな意味を持つ言葉ですが、基本的な部分には役に立つ、便利などの意味が含まれています。ビジネスの分野でも利用されることが多い用語でもあるため、分野ごとの正しい意味を理解して上手に使いこなせるようにしましょう。