プロ入り直後に白血病の診断…病魔と闘うJリーガーに聞く「波乱万丈な半生」
2016年シーズンよりアルビレックス新潟に加入した、プロサッカー選手・早川史哉氏(@paya238)。幼少期から夢見ていたプロの選手としてのキャリアを歩み始めた矢先、彼は急性白血病と診断される。
しかし、彼は簡単には諦めなかった。不屈の精神で過酷な闘病生活を乗り越え、2019年に選手として復帰を果たすのだ。同年には『そして歩き出す サッカーと白血病と僕の日常』(徳間書店)を上梓しており、その真っすぐな生きざまに各方面から多くの反響が寄せられた。
今回の記事では、波乱万丈なキャリアを改めて振り返ってもらいつつ、今もなおアルビレックス新潟の選手として活躍する早川氏の“現在”についても迫りたい。
プロ入りの誘いもあったが…
──小学校1年生の頃からサッカーを始めて、中学生からはアルビレックス新潟のアカデミーに所属していたんですよね。高校卒業後、すぐにプロ入りするという話もあったそうですが、なぜ大学進学を選んだのでしょうか?
早川史哉(以下、早川):サッカー選手になりたいという夢はもちろん、体育の先生になりたいという夢もあって、両方を叶えたいと思ったんです。小学生時代は結構やんちゃで、先生に怒られているタイプだったのですが、中学生のころに出会った先生の影響で「自分自身も子どもたちに良い影響を与えられるような立場に立ちたい」と思って。
高卒で活躍できる人は一握り
──大学卒業後、トップチームに行ける確信がない中で、「プロに行けるよ」と言われ、揺らぐことはなかったのでしょうか?
早川:たしかに、どうなるかわからないなという気持ちはありましたし、プロに行けるという話をいただいた時は、ものすごく嬉しかったです。ただ、先生になりたいという夢も追い求めたいと思っていたので、揺らぐことはなかったですね。
それに高校を卒業して、プロとしてすぐに活躍できる人は、やっぱり一握りだと思うんです。それよりも4年後に自分の中で自信をつけてからチャレンジしても遅くないのかなと思いました。