ノンアルビール大手4社を飲み比べ。まるで「本物のビール」プロ絶賛の逸品も
いつ飲んでも美味いものだが、梅雨があけて本格的なビールの季節がやってきた。うだるような暑さのなか、キンキンに冷えたビールを喉を鳴らして飲む……想像するだけでも最高だ。
とはいえ、近年若年層を中心にあえてお酒を飲まない層が増えているようで、ノンアルコールビールの需要が高まってきている。今までノンアルコールビールは「お酒が飲めないシーンの代用品」でしかなかったが、最近はクオリティも上がり、「リフレッシュしたいときの選択肢のひとつ」になってきた。
そこで今回は、J.S.A認定ソムリエの筆者が大手4社の「コンビニで買えるノンアルコールビール」を飲み比べをしてみた。それぞれテイスティングチャートも入れたので参考にしていただければ幸いだ(※いずれもオープン価格)。
1)グリーンズフリー:バランス感が優れている
まずはキリンの「グリーンズフリー」。2022年4月にリニューアル発表したノンアルコールビールで、発売からわずか1週間で580万本を突破しているほどの人気っぷり。
3種類のホップをブレンドしたことにより、ビールらしいホップの爽やかなアロマが再現されている。のどごしやキレも抜群で、バランスの取れた味わい。本物のビールに引けを取らない飲み口で満足感もある。エメラルドグリーンのラベルは店頭で目をひきやすそうだ。
【テイスティングチャート】
ボディ:弱◯●◯◯◯強
苦味:弱◯●◯◯◯強
香り:弱◯◯◯●◯強
コク:弱◯●◯◯◯強
キレ:弱◯◯◯◯●強
2)ヘルシースタイル:身体を気遣うなら
アサヒビール「ヘルシースタイル」は、今回紹介する中では唯一のトクホ(特定保健用食品)のノンアルコールビール。食前でも食中でも、飲むことによって血中の中性脂肪の上昇をなだらかにさせる効果があると期待されている。ついついオイリーでハイカロリーなものばかり食べてしまう人や、健康を第一に考える人にはおすすめだ。
味わいはかなりすっきりしていて、麦やホップのニュアンスは控えめ。ビールというよりは炭酸を強く感じられる印象がある。飲み込んだ後のスカッと感はいいものの、ビールらしさを求めている人には不適かもしれない。
【テイスティングチャート】
ボディ:弱◯●◯◯◯強
苦味:弱◯●◯◯◯強
香り:弱●◯◯◯◯強
コク:弱●◯◯◯◯強
キレ:弱◯◯◯◯●強