アップルの新型「MacBook Air」は買うべきか?円安で“5万円値上げ”も
日本時間の6月7日午前2時、Appleは開発者向けイベント「WWDC22」の基調講演を動画で配信した。WWDC(世界開発者会議)はあくまでもアプリケーションなどの開発者を対象とするイベントで、専門的な話題が展開されることが多いが、この「基調講演」は例年、消費者に向けたプレゼンテーションとして公開されている。
今回の基調講演は合計2時間にわたる総花的なもので、iPhone/iPad向けの新しい「iOS 16」、Apple Watch向けの「Watch OS 9」、次世代MacOSの「Ventura」、そして新しいチップセットを搭載するMacBook Air/Proが発表された。
今回は、バージョンアップされたMacBookシリーズを中心に、内容を紹介していきたい。
iPhoneのカスタマイズが自由に!
最初に紹介されたのはiOS 16で、iPhoneのロックスクリーン(ロック画面)のカスタマイズができるようになった。画像に加えて時刻表示のフォントや色が選べるほか、ウィジェット(簡易アプリ)を配置することもできる。
これを見て思い出すのは、2010年代前半に流行した「脱獄」(Jailbreak)である。当時は「Cydia」という非公式のアプリストアがあり、特殊なプログラムを使ってCydiaに潜入することで、iOSをカスタマイズすることが可能になった。ただしApple公式のサポートが受けられなくなるなど、危険な手法でもあった。
その頃といえば、ウィジェットや自由な着せ替えはAndroidスマートフォンの特権であり、iPhoneに対する長所として語られていた。iPhoneが「10年遅れで追いついた」と言ってしまえばそうなのだが、おおむね歓迎すべきアップデートだろう。
その他もOSのアップデートが多数
開発者向けのイベントだけに、OSに関するアップデートが多数紹介された今回のWWDC基調講演。iPhone、Apple Watch、iPad、そしてMacと、どの分野でも機能の拡充を謳っていた。
iPadのマルチタスク機能が強化された点は特筆に値する。Appleシリコンの登場によって「MacとiPadの垣根がなくなる」という予想はかねてから存在したが、両者はその方向に進んでいるように思える。依然としてiOSとMacOSは別物だが、将来的な統一の可能性は高まってきた。