30代で結果を出す「攻略本作り」3つの方法。ただの計画表ではダメなわけ
30代になると求められる「成果のコスパ」が変わります。20代の成果は「効率:正解があり指示通りに期日までに正確に行うこと」。30代の成果は「効果:正解がなくても、何とかして成果を最大限にすること」。
そう、20代で求められ、評価された成果は効率的な作業中心。ここしかできないと「永遠の作業員」決定です。そうは言っても、「正解がなくても、何とかして成果」を出すのは大変と感じるでしょうが、ご安心ください。学生時代はテストでカンニングしたらアウトですが、大人の世界はカンニングが基本です。
「ベンチマーク」「事例」というように、気づかないうちに堂々とパクっていたこともあるでしょう。30代からは、「やったことなくても、やったことある人や、正解に一番近そうな人からコツを教わって仕事の計画に組み込む」ことがセオリーです。『できる30代は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)の著者で、人事戦略コンサルタントの筆者が解説します。
「小学生の夏休みの計画」になってないか?
行動計画をたてるコツは「ゴールから逆算する」と教わったでしょう。期日から逆算して、日々の行動計画に落とし込むというものです。1か月後の売上500万円に向け「◯月1日までに顧客に企画書提出」「◯月15日までにアポを取って商談」などといったものです。
ただし、これではただの「予定」です。しかも、予定通りに物事を進められる人は極めて少数です。小学生の夏休みと一緒で、宿題を予定通りにこなせる自制心を持つ人はごくわずか。私も含め、8月末に宿題を一気にやっていた人も多いはずです。
さらに言えば、予定を「頑張ってこなす」だけでよかった20代の頃と違い、30代には「成果」が求められます。「企画書は予定通り送りましたが、反応ありませんでした」「商談は予定通りにしましたが、ダメでした」では通用しません。つまり、単なる予定表を「効果の出る行動計画」にしなくてはいけないのです。
「攻略法付きの行動計画」で、すべてがスムーズに
では、「効果」が出る行動計画はどう策定すればいいのか。期日、タスク、ノルマといった予定だけではなく、「こうすればうまくいきそうだ」という「作戦」までが盛り込まれた行動計画にしていく必要があるのです。
■ 予定:ゴールから逆算した予定、ノルマ、タスクが書かれたもの
■ 作戦:効果が出るコツが、筋書きに沿って盛り込まれた攻略方法
もし、あなたがオンラインゲームで効率的に勝利を収めたかったら、その攻略法が載ったサイトを見るはずです。任天堂のベストセラー『あつまれ どうぶつの森』のようなゲームでさえ、攻略法を見ながらやる人が多いのが現実です。実際、人気のゲームは攻略本もベストセラーになっています。 仕事も同じ。自分で情報を仕入れて攻略本を作ってしまえばいいのです。