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実は任天堂級の優良企業!CMでよく聞くIT企業「オービック」のスゴさ

ビジネス

システムインテグレーターのオービック」というフレーズ、CMで耳にしたことはありませんか?

オービック

オービック東京本社©Nagahisa_Design

「システム」と入っていることと、カタカナの社名で、何となくIT系の企業なんじゃないかという印象はありますが、具体的な事業内容はあまり知られていないのではないでしょうか。

 1968年創業の歴史ある企業ですが、近年でも売上高が年率5%以上のペースで伸び続けており、成績は好調なようで、実質無借金経営を展開しています。今回はオービックの事業内容を分析し、業績が伸び続ける要因を探っていきます。

システムインテグレーターって何?

 オービックが強調する「システムインテグレーター」の意味を改めて確認してみましょう。システムインテグレーターは、システムインテグレーション(SI)を請け負う企業のことで、業界では一般的に「SIer(エスアイアー)」と呼ばれます。

 例えばこれまで会計と出退勤管理を手書きで行っていたA社を想定します。業務効率化を目指してA社は2つの作業をIT化したいところですが、A社にはIT人材が存在しません。

 こうした企業のIT化を支えるサービスがSIであり、請け負うIT企業をSIerと呼びます。受注を受けたSIerはA社が使いやすいような会計・出退勤管理ソフトを開発、もしくは必要に応じて外注し、A社に納入するのです。

システムインテグレーターは、3種に分類

エンジニア

画像はイメージです(以下同じ)

 もちろんA社が使っていく中で改善点や問題点が発生することもあるため、SIerは納入だけでなくその後の保守点検も請け負い、月間・年間契約で収入を得ていきます。

 日本では主に以下3種類が存在し、オービックは独立系に分類されます。メーカー系やユーザー系の中には株の100%を親会社が握っている企業もあり、この場合は親会社のシステム課のような位置づけです。

メーカー系:○○電機など、大手メーカーが使うシステムを構築するSler。メーカーの子会社にあたる

ユーザー系:金融・商社のシステムを担う子会社

独立系:属する親会社を持たず、様々な企業と取引するSler

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