大工さんが「リノベ系TikToker」に。50万回再生された理由を本人に聞く
漆器や鉄器などの伝統工芸や、大工などの「職人」といえば、仕事と寡黙に向き合うイメージです。しかし、個人がSNSアカウントを持って影響力を持ち始めた昨今、職人もまた、ネット上で新たな顧客を掴むことに成功しています。
そして、その手段としてTikTokを選び、人気を集めているアカウントがあることをご存知でしょうか。CHiPaさん(@chipa.tiktok)は、住宅のリノベーションや、タンス、木箱などを作る過程のDIY動画を投稿し、現在1.8万人のフォロワーを抱えています(2020年7月時点)。
いったいなぜ彼はここまで人気を集めたのか?“職人”がTikTokで支持される理由について、本人へのインタビューを通して探ってみました(以下、TikTok公式note編集部が行ったインタビューをもとに構成)。
なぜ大工がTikTokを始めたのか
2019年7月にTikTokアカウントを開設して以来、あっという間に人気アカウントになったCHiPaさん。本業は大工で、普段はお客さんの自宅のリフォームや、オーダーメイドの住宅を建てるのが主なお仕事です。
「5年前から別のSNSだけやっていて、TikTokを始めたのはたまたま。DIYの家具やインテリアをアップし始めたのはひょんなことがきっかけです。TikTokをやっている知人から『こっちもやってみない?』と言われたんです。最初は、TikTokを見たお客さんからの問い合わせがあったらいいかもな……という軽い気持ちで始めました。結果、雑貨や家具の制作では何件か問い合わせがありましたが、『家を建ててほしいです』という連絡はまだ来ていないです(笑)」