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井上尚弥選手の食事メニューは?コロナ時代の健康管理を専門家に聞く

暮らし

 新型コロナウイルスの感染予防のため、緊急事態宣言解除後も、在宅勤務といったワークスタイルが継続するのではないだろうか。感染症が蔓延するなか、大切なのはいかに体調管理を行い、健康の維持に努めるかである。

 スピードスケートの髙木美帆選手、プロボクサーの井上尚弥選手、ラグビーの姫野和樹選手など多くのトップアスリートの栄養サポートをしている株式会社 明治の村野あずさ管理栄養士に、栄養と食事の観点からコロナ時代に必要な健康管理法について話を伺った。

株式会社明治

株式会社 明治の村野あずさ管理栄養士

外出自粛が長引くことによる筋肉量の低下

「外出自粛や在宅勤務が長引くことで、これまでのライフスタイルに様々な変化が起きている今、運動不足やストレスなどから健康への影響が懸念されています。中でも多くのビジネスパーソンが気になるのが“コロナ太り”。その要因のひとつが活動量の低下や運動不足によっておこる筋肉量の低下です

 1日の総エネルギー消費量の内訳は、基礎代謝量、食後の熱産生、身体活動量の3つで構成されているのですが、その割合は基礎代謝量が最も多く約7割を占めています。基礎代謝量は体格に依存しており、筋肉量の少ない人は基礎代謝量が低くなります。つまり筋肉量が落ちれば基礎代謝量も落ちるため、省エネで太りやすい体質になってしまうのです」

 これについては大きな関わりがある食生活の見直しも必要だ。

「例えば、朝食をパンとコーヒーだけで済ませる、お昼はコンビニのおにぎりや麺類のみ、といった主食中心の食事では栄養に偏りが出てしまいます。特に筋肉の材料である“たんぱく質”は、しっかり摂りたい栄養素です。運動をしていてもたんぱく質が不足すれば筋肉量を増やすことは難しく、基礎代謝量アップにつながりません

健康的で強く太りにくい体質を作る

明治

株式会社 明治「ザバスQ & A」より

「たんぱく質は筋肉や骨、血液、皮膚、ホルモン、そして免疫細胞などカラダの構成成分であること、そして健康を維持する上で様々な機能があります。不足すると、筋力の低下、肌や髪の毛のハリやツヤがなくなるほか、疲れやすくなったり、免疫力の低下につながったりします。

 健康的で強く太りにくい体質をつくるためにも『自宅でもできる運動(家トレ)』と『バランス良い食事やたんぱく質摂取』を心がけることをおススメします」

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