自宅待機&自粛要請を無視して飲み歩く弟が「両親の逆鱗」に触れる顛末
緊急事態宣言の対象区域が7都府県から、4月16日に日本全国に広がった新型コロナウイルス。その感染ルートのひとつとして早い段階から確認されていたのが海外からの帰国者です。
なかにはちょうど卒業シーズンだったことからキャンセルせずに海外旅行をして、帰国後に感染が判明したケースもあります。
自粛要請を無視して卒業旅行を強行
「愚弟も感染こそしませんでしたが、家族の反対を押し切って3月上旬に約10日間の予定でヨーロッパ旅行に出かけました。ひとり暮らしならともかく、アイツは実家暮らし。おかげで私たちがどれだけ迷惑を被ったかまったく理解していないんですよ!」
そう憤るのは、レントゲン技師の内藤仁志さん(仮名・32歳)。総合病院で働く医療従事者という立場もあり、帰国後に自宅内で接触するのは不安で仕方なかったといいます。
「我が家は母親が老人ホームの職員で、父親も喘息の持病があります。弟は『向こうでも常にマスクや手の消毒はするから大丈夫!』とか言っていましたが、そうやって気をつけていても帰国後に感染した人か次々と出ていたので説得力はありません。弟の態度を見ても感じましたが、どこか楽観視しているように思えました」
ちなみに大学からも卒業旅行など遠出を自粛する連絡が届いていたそうですがこれも無視。そんな中、弟は3月中旬に無事帰国しましたが。2週間の自宅待機はまったく守っていなかったとか。
帰国後も頻繁に飲み歩く弟に両親が…
「おとなしくしていたのは最初の数日だけで、すぐに大学の友達やサークルの仲間との飲み会に出歩くようになりました。私もまだ20代ですけど、若い人は感染しても自覚症状のない人が多いと伝えられていましたから、家族でも弟との接触は避けていました」
「食事も両親が一緒に食事をすることを認めず、部屋の前に置いていました。ただ、トイレや浴室は家族共用のため、入るときは常に消毒。弟が卒業旅行に行かなかったらここまで神経質にならずに済んだわけですし、こちらが何か言おうものなら逆ギレして聞こうともしません。
ほかのことならそこまで目くじらを立てませんけど、コロナは別です。家族に対する配慮がまったくできていない弟が同じ家族とは思えませんでした」
そんな態度に業を煮やしたのが両親。なんと弟を家から追い出すことを決断します。