コロナで人生設計が狂いだした夫婦。すぐに妊活を始めるつもりが…
国内外への旅行を計画、あるいはすでにツアーを申し込んでおきながら緊急事態宣言による外出自粛要請で、泣く泣く中止にせざるを得なかった人は多いはず。
例年なら夏の海外旅行の申し込みが増え始める時期ですが、さすがに「夏休みはどこに行こうか?」とのん気に考えられる状況ではありません。
総額280万円のハワイ挙式が延期
「本当は6月にひと足早い夏休みを取って、ハワイへ行く予定でした。でも、3月下旬に到着後14日間の隔離が義務づけられたこと、それと外出禁止令も出てしまったので延期することにしました。報道されている情報からも事態の長期化が想像できたからです」
そう話すのは、製薬会社社員の土屋将一朗さん(仮名・30歳)。しかし、彼がキャンセルしたのはただのハワイ旅行ではなかったのです。
「実は、海外ウェディングと新婚旅行を兼ねたものだったんです。まさかこんな形で取りやめになるなんて夢にも思いませんでした。彼女は『仕方ないよ……』と言っていましたが、誰よりも楽しみにしていたのを僕は知っているので。正直なんて言葉をかけていいのかわりませんでした」
結婚式の費用は約150万円。それに渡航費用やホテル代などを合わせて、総額は約280万円。当初は海外挙式そのものをいったん白紙にすることも考えましたが、キャンセル料がかかるので悩んだ末に延期という形にすることに。
外出禁止が続けば中止の可能性
ただし、現地では外出禁止が未だ続いており、どの時期に行うか決められる状態ではないといいます。
「長期化すれば現地のウエディング業者にとっては、それだけ長い間収入が絶たれることになるじゃないですか。ハワイでもコロナショックによる倒産はきっと起きるだろうし、私たちが申し込んだ業者が潰れないかそれが心配です。
そうなれば式は挙げられませんし、お金だって戻ってこないですから」