元上司から届いた「助けて!」ブラック企業からのLINEに呆れた訳
ここ数年で大きな問題となっている「ブラック企業」。上司からのパワハラやセクハラ、手当の出ない残業や違法な残業時間など、多くの人を苦しめる会社が浮き彫りになっています。
今回は、そんなブラック企業を辞めた男性に送られてきた、元上司からのLINEをご紹介します。
小林隆盛さん(仮名・26歳)は、大学卒業後に就職した会社で上司からの繰り返されるパワハラや、手当のない残業や休日出勤などが原因で転職をしたばかりでした。
元上司からのLINE
新しい会社で奮闘する小林さんですが、ある日1通のLINEが彼の元に届いたのです。送り主は、元上司のAさんでした。
「会社を辞められた安心感で、すっかり元上司や同僚のLINEをブロックし忘れていたんです。通知の名前を見た瞬間、あの頃のことがフラッシュバックして吐きそうになりました。それでもまだ辞めて1か月くらいだったので、つい癖でLINEを開いてしまったんです」
Aさんは、小林さんを必要以上に罵るなど言葉の暴力に加え飲み会での一気飲み強要、ミスの押し付けなど、ありとあらゆるパワハラをしており、小林さんが会社を辞める一番の原因となった人物でした。
休日でもLINEをすぐに返信しないと怒られていたことが体に染み付いていた小林さんは、すぐにLINEを見てしまったのです。
助けて!という割に…
AさんからのLINEには、小林さんが辞めたことで仕事が回らなくなってしまったという愚痴と、戻ってきて仕事を手伝ってほしいということが書かれていました。Aさんの言葉は会社に所属していた頃と変わらない高圧的なもので、それを見た小林さんは呆れてしまいました。
「辞めてもまだ僕のことを部下として扱うAさんの態度を見たら、なんでこんな馬鹿な上司の言うことを聞いていたんだろうと冷静になれました。そもそも仕事が回らなくなったのは、Aさんが僕にほとんどの仕事を押し付けていたせいでしたからね」
冷静になった小林さんは、Aさんからの要請を断り続けました。それでもなおAさんのLINEをブロックしない小林さんには、ある考えがあったのです。