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シャープ、新型コロナでマスクを生産「なぜ急に作れたのか」広報に聞いた

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 世界中で猛威をふるう新型コロナウイルスの影響で、国内で品薄状態が続いているマスク。

マスク

※画像はイメージです

 そんななか、大手電機メーカーであるシャープや、生活用品メーカーのアイリスオーヤマが日本国内でのマスク生産に乗り出したことが話題になっています。

マスク不足を受け、政府が企業に要請

 アイリスオーヤマは3月21日、政府の要請に応じて、日本国内にマスクの生産設備を導入したことを発表。これまでマスクを生産していた中国の大連工場と蘇州工場に加え、宮城県角田工場にも拠点を追加し、日本への供給能力を約8割引き上げるとしています。

 また、シャープは3月24日、同じく政府の要請に応じて、三重工場にてマスク生産をスタートしたことを発表。3月31日に政府への出荷が開始されています。

 これまでもマスクを取り扱ってきたアイリスオーヤマとは違い、シャープは家電などを中心に扱う電機メーカーです。にもかかわらず、なぜ今回、政府はシャープに要請をおこなったのか? そして、なぜ生産が可能になったのか? シャープの広報担当者に聞いてみました。

政府要請から1か月足らずで生産開始

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三重工場での出荷の様子(提供:シャープ)

 シャープが政府から要請を受け、マスクを出荷するまでの流れはどのようなものだったのでしょうか。

「経済産業省からの要請もあり、2月28日にシャープ株式会社の三重工場(三重県多気郡多気町)にてマスクを生産することを決めました。その後、装置の選定・導入・立上げをおこない、3月24日に生産を開始。3月31日に政府向けとしてマスクの出荷を開始しました」

 また、生産を決定した理由については次のように回答しました。

「国の要請もあり、企業の社会貢献として、生産することを決めました。早期に新型コロナウイルスの騒動が沈静化することを願っており、マスクの安定的な供給に向けて少しでも貢献できますよう、努めてまいりたいと考えています」

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