新型コロナでパチンコ店も自粛ムード。現役店員に聞く「職場のマスク事情」
各業界に深刻な打撃を与えている今回の新型コロナウイルス。非常に強い感染力を持つため、とりわけリスクが高いとされるのが不特定多数の人を相手にする接客業。
店員のマスク着用はすでにおなじみの光景となっていますが、一方でスタッフのマスク使用を認めないお店も少なくないようです。
職場の環境はコロナ感染リスクが高い?
「3月上旬からようやく本部の指示でマスクを着用するようになりましたが、それまでは各店舗の判断に委ねられていました。ちなみにウチのホールは、店長が『お客さんに与える印象がよくない』と思っている人で、それまではマスク着用が認められませんでした」
職場のマスク事情を告白してくれたのは、地方都市のパチンコチェーンでホール主任を務める菊池雄二さん(仮名・29歳)。ただし、問題はこれだけではないようです。
「厚生労働省が『人と人が至近距離で接する屋内の閉鎖的な空間では感染者が拡大しやすい』みたいなことを言い、スポーツジムやライブハウス、ビュッフェ形式の食事会場なんかを名指ししたじゃないですか。
パチンコホールの名前は挙がらなかったですけど、条件には完全に当てはまります。スタッフの間でも『ウチの業界ってヤバイかも……』みたいな話は出ていますし、実際に本部勤めの同期は『もし感染者が出て臨時休業に追い込まれたら確実に経営が傾く』と言ってましたから」
ホールにはお客さんが自由に使えるようにアルコール消毒をフロアのいたるところに設置。菊池さん以下、ホールスタッフもマメに手を消毒しているとはいいますが、それだけでは不十分だと感じているようです。
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