横浜の新名所、京急ミュージアムが開館。中川家礼二「夢のよう」
京急グループは2019年9月より本社を泉岳寺から横浜みなとみらい21地区に移転し、新たなスタートを切った(最寄り駅は横浜及び、横浜高速鉄道新高島)。
その目玉は創業120周年事業の一環として、1階を京急ミュージアムに充てたこと。整備を終え、年明けの2020年1月21日(火)に開幕した。
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーはメディアのほか、事前応募で当選した観客100人を招いて行なわれた。9時15分に始まると、デハ230形から京浜急行電鉄(以下、京急)の原田一之社長、道平隆取締役執行役員、高浜惣一横浜駅長、タレントの中川家礼二さんの順に降りたあと、ホームをステージに見立てて階段を下り、“壇上”へ向かう。まるで昭和の歌番組を彷彿させるような演出だ。
4人が壇上にそろったところで、原田社長が来場の皆様にごあいさつ。
「横浜は京急グループにとりまして、歴史的にも大変重要な場所でございます。
当社の前身でございます、大師電気鉄道は、日本で初めて標準軌間である、1435ミリの線路幅を走る鉄道として、今からちょうど121年前の明治32年(1899年)1月の21日(土)に創業いたしまして、その後、すぐに京浜電気鉄道と社名を変更し、京浜間、品川と横浜を結ぶことになりました。
(中略)京急ミュージアムでございますが、“『本物』を見て、触れて、楽しむ”をコンセプトに、京急創立120周年の事業の一環として、整備したものでございます。
(中略)お子様の大きな笑い声をみなとみらいじゅうに響き渡せるようなミュージアムにすることで、みなとみらい地区のにぎわいを創出し、地域の発展に寄与してまいりたいと考えております。小さな施設ではございますが、魅力が詰まった京急ミュージアムをどうぞお楽しみください」
続いて中川家礼二さんのコメントトークで、司会の久野知美フリーアナウンサーを交えながら、祝辞などを語る。
「京急ミュージアムは沿線の人も喜ぶでしょうし、そのほか、全国の鉄道ファンがたぶん、こぞってミュージアムに来ると思います。(中略)ぜひ、家族で普通に、一般の人間として、京急ミュージアムに行きたいと思います」
京急の“ボケ”にタレントの“ツッコミ”なし
オープニングセレモニーは順調に進み、スタッフがホワイボードを壇上に運んできた。そこには10の言葉と2つのマークが掲示されている。
「“これぞ、京急ミュージアム”と思うワードをひとつ選んでいただいて、ぜひぜひぜひ、お願いいたします」
久野アナは京急ミュージアムからのリクエストを代弁すると、中川家礼二さんが悩む。
ワードは左上から順に「本物」「偽物」「楽」「にぎわい」「体験」、〈ウィング号〉のマーク、「横浜」「未来」「花月」「漫才」「剛」、京阪特急マークで、ボケが混じっているのだ。相方の中川家剛さん(実兄)やほかの芸人なら、すかさずツッコミを入れるだろう。しかし、相手がお笑いではない京急グループなので、やんわりかわす。
中川家礼二さんは「未来」を選定し、用意された画架に載せられたヘッドマーク台に貼ったあと、フォトセッション。京急広報によると、未来ヘッドマークは社内で保管するそうで、京急ミュージアムに展示されないそうだ。
その後、京急ミュージアムのヘッドマークに原田社長、道平専務、中川家礼二さんがサインをして、高浜横浜駅長、佐藤武彦館長の手により、デハ230形に掲出された。このお二方は入社、車掌登用、運転士登用とも同期だという。