彼女がいるのに結婚を保留する男性たちの主張「今の年収では問題外…」
みなさんは「AK男子」をご存じでしょうか。「KY=空気読めない」や「草食系男子」と似たような単語で、「あえて結婚しない男子」の略です。近年、このAK男子が増加の一途を辿っているようです。
彼らはなぜ結婚をしたがらないのか。長年、交際しているにもかかわらず、結婚に踏み切らない若者2人に話を聞きました。
結婚するには「問題外」の年収
品川区在住の長瀬誠さん(仮名・30歳)は都内で1人暮らしをしながらアパレル店に勤めていますが、経済的な理由から現在結婚には前向きでないといいます。
「彼女とは今年で交際6年目を迎えます。まだ具体的な結婚の話にはなりませんが、正直なところ、今は全く考えられないです。理由は経済的な点だけですね。安定した収入を得られるようになるまでは絶対しないつもりです」
長瀬さんの稼ぎは、本業に加え、副業であるスタイリストの収入を併せて、およそ年収350万円ほど。裕福とまではいかないまでも、なんとか2人で生活していけそうな気もしますが、長瀬さんの感覚では「問題外」みたいです。
「これは自分がそうだったから、という話になるかもしれませんが、僕は割と裕福な家に生まれまして、幼い頃から塾や習い事などやりたいことは全てやらせてもらいました。だからこそ、自分の子供も同じように育てたいんです。今の自分では到底子供のやりたいことをやらせてあげられる甲斐性はありません」
結婚の話題は水掛け論になってしまう
当時の両親と同程度の経済力を持つまで結婚はしたくないという長瀬さん。彼女からは子供などを理由に将来の話になることもあるが、「考えの違いに困惑中」とも。
「彼女からは自分も働きに出て、2人で家庭を築いていければいいと言われたこともあります。ただ古臭い考えかもしれませんけど、結婚したら家庭のことに注力してほしいんですよ。普段は波風ひとつ立たないのに、結婚の話題になると彼女と分かり合えなくなってしまうんですよね」
長瀬さんは「現実的な問題と気持ちの折り合いがつかない」と、ため息をつきました。