「水ダウ」で話題の東大女子が語る「中卒の父が私を育てた方法」
人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS・毎週水曜夜10時~)で7月24日に放送された「トンビがタカを生むにも限界ある説」。
「高学歴ではない親から東大生は生まれるのか」を検証する企画で取材を受けた東大女子の答えが大きな反響を呼びました。「お父さんは高校中退(中卒)」という彼女の意見は「中卒だからこそ私の勉強面を心配してくれた」「トンビ(お父さん)の育て方が上手かったからタカっぽくなった」というもの。番組放送後、「感動した」「いい考え方だなあ」とネット上で賞賛する声が多数上がりました。
今回は、この「人格もタカ」な東大女子に、お父さんの子育て方法や東大でのキャンパスライフについてお話を伺いました。
中卒で落語家を目指していたお父さん
インタビューに答えてくれたのは、みなみんとんさん(仮名・22歳)東京大学文学部の3年生。タカというより、小鳥のような華奢で可愛らしい印象です。
『水曜日のダウンタウン』放送後の反響はどうだったのでしょうか?
「友達から沢山SNSでメッセージが届いて放送されたことを知ったんですが、Twitterのフォロワーがいきなり3倍くらいに増えてびっくりしましたね。友達からは“タカ”と呼ばれていじられています(笑)。実家の父も番組を見て、喜んでくれていたみたいです」
みなみんとんさんは岡山県出身で、お父さんは地元でカメラマンをされているそう。
「父は高校を中退して、落語家を目指していたそうです。師匠の元で修行をしていたんですが、若いうちにやめてカメラマンになりました。今は私が『ちょっと落語やってみて』と言っても絶対やってくれません(笑)」
「子供向けの言葉」を使わなかった
「自分自身はあまり勉強をやってこなかった」というお父さんが、子供を東大に合格させた子育てとはどんなものだったのでしょうか?
「父は常に『子供を子供扱いせず、大人と対等に扱う』と言っていました。実際、子供向けの言葉を使わなかったし、話の内容も子供に合わせたりしていなかったと思います」
子供の意思を尊重する方針は、小学校入学前から始まっていました。
「お父さんが、地元の公立小学校の他に、国立大学付属小学校があることを教えてくれて、どっちに行きたいか選ばせてくれたんです。『こっち(国立大付属)は頭のいい子が通う学校だよ』というのを聞いて、私が『行きたい!』と言ったので受験することになりました。お父さんは自身は、本当は公立小学校へ通って世間を知ってほしかったみたいです」