「アムウェイ勧誘論破動画」で生計を立てる、異色の東大卒YouTuberの素顔
今や子供たちの「なりたい職業ランキング」の上位にランクインするようになったYouTuber。当時こそ衝撃をもって受け入れられた結果だったが、近年のHIKAKINやフィッシャーズの人気ぶりを活躍を見れば、それも納得できる。
しかし、日本の最高学府、東京大学法学部を卒業後、就職した不動産会社を3年で退社し、海外を放浪しながらYouTuberになったと聞くと、また話は違ってくる。
今回は、そんな驚きの経歴を経てYouTuberに転身、現在は“社会の悪を切りまくる”をモットーにYouTubeチャンネル「マスザワ内閣」を運営する、まっすうこと、升澤裕介さん(26歳・@masunaikaku)に話を聞いた。
サラリーマンでは1位になれないと思った
――大学卒業して会社に勤め、辞めるまでの経緯を教えてください。
升澤裕介(以下、升澤):新卒で入った会社は池袋にある不動産会社でした。本当は他人を楽しませるのが好きでエンタメの仕事がしたかったのですが、なんやかんや楽しく、不動産営業をやっていました。会社は3年間働いて昨年4月末に辞めました。
――会社をやめるきっかけは何だったのですが?
升澤:サラリーマンでは1位になれないと思ったからです。人間関係も良好で、雰囲気も良い職場でしたが、営業の仕事はチームでやるものですし、社内で出世するには、それこそ「忖度」が必要。ぼくはもっと個人で輝きたいと思っていたので、やめることにしました。
――周囲から反対や心配はされなかった?
升澤:家族からは「お前が続くわけないと思っていた」と(笑)。もともと自由奔放な性格で、学生の頃から集団競技がとにかく嫌い。就活したのも「とりあえず3年働いて社会を学ばないといけない」という気持ちからでした。会社を辞めてからは、ぼんやり海外で働いて生活しようと思っていましたね。
友人が編集した動画に衝撃を受けた
――現在は「社会の悪を切りまくる」をモットーにYouTuberとして活躍しています。
升澤:わたし、YouTuberってオワコンだと思っていたんです。HIKAKINさんしか知らなかったし、あんな競争の激しい世界に、今から参入しても無理だろうと。それでも始めたのは、幼なじみから「海外で旅してるならYouTuberでもやったほうがいい」と言われたからです。それで、暇だったし、編集も彼がしてくれるというので、やってもらいました。
――そもそも友人のすすめだったんですね。
升澤:それで、わたしが適当に撮影した動画に、彼がテロップやSEを付けてくれたのですが、それがすごい面白かった。今見たら全然なんですけど、当時は編集でここまで変わるのかと衝撃的だった(笑)。