5位はトヨタ、2位は伊藤忠…「社員の預貯金が多い」企業ランキング1位は?
ここ数年、空前の売り手市場にあるなかで、転職をカジュアルに検討する20代のニューエリートが増えている。
彼らは個人の能力を伸ばせるかどうか、働きやすいかなど、新しい軸も重視しながら、多くの企業、組織を比べている。
今回、20代サラリーマン1000人に大規模アンケートを実施、また識者の分析をもとに「社員の預貯金が多い企業」「時代をリードする高給企業」ベスト5を発表!
高給でも金銭感覚は保守的。今お金が貯まるのは?
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<社員の預貯金が多い企業>
※各社の預貯金データは存在しないので、「お金が貯まりそう」という20代アンケートに基づく
1位:三菱商事
「ガッツリ貯金を始めるのは海外赴任中から。今は普通です」(24歳・商社)。毎週飲み歩いている商社マンはまだ貯まってないかも
2位:伊藤忠商事
冬の時代を乗り越え、過去最高益を更新した五大商社の復権は、日本経済の希望の星。しかし、使う暇がないほど激務なのもまた事実
3位:日本銀行
「メガバンクに比べて年収はやや落ちるが、潰れる不安はない。ただ、今後の日本経済を考えると貯金は必須」(29歳・日銀)
4位:外務省
危険地帯やマイナー地域に赴任するとデフォルトでメイドがつくセレブ生活ながら、もれなく手当&使わない・使えない貯金が可能
5位:トヨタ自動車
企業としては対米政策などに翻弄される面もあるが、尾張藩の時代から脈々と続く貯蓄好きの県民性で知られる愛知県人の面目躍如
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資源価格の上昇などを受けて過去最高益を叩き出した総合商社。高給のため、使い切れないのか社員の預貯金が多いランキングでは三菱商事、伊藤忠商事が1位、2位を占める結果となった。
しかし、「そこで働く若手は長く勤めるイメージを持っていない」とLiB代表取締役CEOの松本洋介氏は指摘する。いったいなぜか?
「若手の価値観がここ数年で大きく変化しました。優秀な層ほど独立や転職を念頭にファーストキャリアとしてネームバリューのある企業を選ぶ傾向にある。商社、外銀、コンサルはその最たる例です」
預貯金が多いのは独立意識の強さの表れなのか。エリート企業である総合商社すら、キャリアップの踏み台にするとは、日本発グローバルエリートの誕生は頼もしくも空恐ろしい……。
また、企業ではないが4位にランクインした「外務省」は海外勤務が預貯金増のポイントだ。
「赴任先が中東やアフリカの紛争地域だと、危険手当がついて給料が1.7倍になることも。そのうえ使うところもないので貯まる一方」(27歳・外務省)