商社マンがマッチングアプリで大後悔。高年収・自信過剰が招いた悲劇
気がついたら朝の8時になっていた
美人とのマッチングでホテルへのチェックインも成功したのに、なぜ小林さんは後悔したのでしょうか?
「すぐにでも襲いかかりたい気分で、ベッドに転がり込みましたが、彼女が『シャワーを浴びたい』と言うので、しかたなく待つことにしたんです。彼女はしっかりと入浴しているようで、すぐには出てきませんでした。
一方、僕はベッドで待っているうち、深酒がたたって、ウトウトしてしまい、思わず寝てしまったんです」
目を覚ました小林さんに、災難が降りかかります。
「ホテルの中は外の様子が分からないため、目が覚めてすぐは、うたた寝しただけかと思いました。ただ、横を見ても彼女がベッドにいない。今何時か確認しようと思い、時計を見てびっくり。ホテルに入ったのは12時頃だったのに、もう朝の8時になっていたのです!」
部屋はもぬけの殻。彼女が着ていたはずのコートやバッグも見当たらない。寝た後に勝手に帰ってしまったのでしょう。当初、小林さんは「あんな美人を逃すなんて……」と悠長に思ったそうです。ところが、もっとヒドいことが起こります。
彼女はいなくなっていた「お金」とともに…
「仕方なく身支度を進め、チェックアウトすることにしました。案の定、部屋代は払っておらず、苦虫をかみつぶすような気持ちで1万5000円を払おうとしました。が、財布のに現金が入っていなかったんです。2万~3万円はあったはずなのに」
すぐに彼女に連絡を取ろうとしましたが、LINEすら交換しておらず、知っているのはマッチングアプリのアカウントだけ。しかもそれすらブロックされていて、メッセージを送ることすらできません。どうしようもなくなってしまい、小林さんはクレジットカードでホテル代を支払ったそうです。
「マッチングアプリの出会いなんてそんなもの。自分も普段、ワンナイト後の女の子を即ブロックすることなんてよくあることだったので、一番分かっていることでした。自分の身に降りかかって損をするまで、マッチングアプリで出会った相手との関係の希薄さに全く気がつきませんでした」
ベッドインもできなかったうえ、ツラすぎる出費。まだクレジットカードを盗まれていなかっただけマシですが。たとえLINEなど交換していても、ネットの関係は簡単に音信不通になります。
そんな相手を信用して一夜を共にするのは、かなり危険なことなのかもしれません。
<取材・文/ミクニシオリ>