「ギラギラ女子」はなぜいない?女性社員が活躍できる職場の生み出し方
ヘッドハンターの高本尊通です。これまで、7000人を超えるキャリア支援を行う過程で、多くの企業を見てきましたが、「女性活躍」のための取り組みを進める会社が増えてきたと感じます。
労働人口が減っていく昨今、会社が成長するために、女性に活躍してもらうことの重要性は日増しに高まっています。
今回は、私が考える、女性が活躍する職場をつくるために考えるべきポイントについてお伝えします。
なぜ、優秀な女性社員が辞めてしまうのか
昨今、「キラキラ女子」という言葉が聞かれます。華やかなライフスタイルをSNSなどで表現する彼女たちは、非常に目立つ存在です。一方で、会社のなかでバリバリ仕事をし、出世を目指すような、いわば「ギラギラ女子」にスポットライトが当たることは多くありません。
実際、日本の職場はまだギラギラ女子を生み出せる環境が整っていないと感じます。
女性の活躍が期待される昨今においても、あいかわらず、結婚や出産などライフイベントを理由とした退職者は続いています。優秀な能力をもつ女性の退職は、本人にとっても大きなリスクですし、企業にとっても損失になるでしょう。
このような背景のなか、企業はそれぞれに、短時間勤務や育児手当などの制度を整備することで対応をしているようです。しかし、私は、制度よりも、女性社員の「心理的な安全性」を担保してあげることの方が大切だと感じています
これはつまり、「子どもが風邪をひいたから、早期退社する」「学校行事に参加するため休暇を取得する」といったことを、職場全体として受け入れ、女性社員が心理的負担を感じないような雰囲気づくりをしてあげることで、育児と仕事を両立しやすい環境を作るということです。
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