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Uber Eatsの配達パートナーをガチで3日やって、稼いだ額は……

コラム

Uber Eats初めての配達で稼いだ517円…

 初めての配達先は入り組んだ住宅街。少々迷いましたが、初回の配達を無事に終えることができました。荷物を渡し終えたら、アプリにある配達完了のボタンを押せば配達は完了です。荷物を受け取ってから、配達が終了するまで要した時間は約10分。記者が初回の配達で得られたお金は517円でした。

 私が配達パートナーとして登録作業を行った営業センター担当者の説明によれば「だいたい10分ほどで配達が終わるように配達パートナーが選ばれる」そうで、確かにその言葉の通りでした。

 ちなみに私が体験していた期間では大きな問題はなかったですが、「依頼者がいない」「全く違う場所が表示された」という声もあり、配達が完了できないこともあるそうです。

初日は3時間働いてたった2103円

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画面上にある517円が最初の配達での稼ぎ

 さて、お金の話ですが、記者が初回の配達で得られたお金は517円。Uber Eats配達パートナーに支払われる代金は以下のような計算式で決定されています。

受け取り料金(300円)+受け渡し料金(170円)+距離料金(150円×km)-手数料(35%)

 これに加えて、ブースト(ランダムで指定の配送場所の配送料が増額する)やクエスト(1日、あるいは特定の期間に決められた数の配送をこなすと報酬が支払われる)といった追加報酬が加えられます。

 自転車であれば距離が短いので一回の配達でもらえる料金は500円くらいが平均とのこと。1回10分程度の配達でもらえる金額なので、まずまずです。

 その後は30分に1回程度、依頼が入り、21時過ぎまで3時間ほど作業を行いました。最終的に4件の依頼をこなし、初日の業務は終了。初日は2103円の儲けでした。最初の依頼をこなせなかったことが悔やまれます。

3日間体験して、時給1000円に届かない

 結局3日間、同じ時間帯で3時間ほど、Uber Eats配達パートナーを体験してみましたが、だいたい1回の仕事で2000円台、よくて3000円台を稼ぐことが記者の限界でした。

 合計で7889円。稼げるといえば稼げるし、稼げないといえば稼げない。都内のアルバイトであれば時給は1000円を下らない場合が少なくない。アルバイトと比較すると、少し残念な収入かもしれません。

 ただ、Uber Eatsベテラン配達パートナーである、たけさんが語るところによれば「うまく稼ぐコツをつかむためには少なくとも、1か月ほど稼働することが重要」とのこと確かにその言葉の通りだったというわけです。

Uber Eats

Uber Eats配達パートナーのたけさん

 記者は正直なところ、大多数の「稼げなくてすぐにやめてしまう人」になりそうです。たけさんのように稼いでいる人になるのはまだ遠い気がします。

 一朝一夕にはいかない世界ですが、可能性はあるかもしれない。気軽に始めることができるので、とりあえず飛び込んでみるのもいいでしょう。

<取材・文・撮影/小林たかし>

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。

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