「列車がお客様と接触」アナウンスの意味は? 鉄道業界のウラ用語
A.駅ホームからの飛び込み自殺を含む「人身事故」
「列車がお客様と接触」というアナウンスは、関西地方で聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
これは、JR西日本が自殺防止対策として、2017年11月から「飛び込み自殺」を連想させる「人身事故」を使うのをやめ、代わりに使われるようになったフレーズです。「自殺防止」は鉄道会社にとって大きな課題です。
乗降者数の多い駅では、線路への落下を防ぐホームドアの設置が進められています。また「自殺をしようとしている人」を見極めて注意をするのも抑止力のひとつ。ベテランの駅員の中には長年の経験から自殺をしようとしている人が分かるようになる人もいるそうです。
何本も電車を見送っていたり、虚ろな表情で線路を眺め続けていたり。実際に声をかけてみると「実は自殺を考えていました」と告白する人もいるとか。
最近では、そのような「飛び込み自殺をしようとする人の特徴的な行動」をAIに学習させ、監視カメラを使って検知するシステムの開発が進んでいます。広く導入され、一人でも多く救われる人がいればいいですね。
Q.山がわ
「列車の山がわに忘れ物があります」
列車に山や谷があるのでしょうか……?