ネットで話題の「#クソ物件オブザイヤー」運営者が語る裏事情/#全宅ツイ
名誉に飢える不動産屋たち。本音はどうか?
――手出しになってまでイベントを運営するモチベーションはどこから来るのでしょうか?
あくの:なんか名誉的なものがほしいっすね。
かずお:名誉ほしい。お金は本業で稼げるので。
グル:わしら不動産屋はいうたら“賤業”なんで名誉なんてもんがない。
あくの:ずっと地べたの話してますもんね。
かずお:承認欲求満たしたい。
あくの:この業界で一番の名誉となると、それこそ財閥系企業の会長になったり、業界の名誉職に就くことだと思うんすけど。正直ああなりたい。けど、なれない(笑)。
グル:いかんせん出自がね、もう(笑)。
かずお:絶対になれない(笑)。
金融の世界には「ディール・オブ・ザ・イヤー」がある
――何だかマズローの欲求5段階説を彷彿とさせる話です。
あくの:金融の世界だと「ディール・オブ・ザ・イヤー」があって、本年を代表する各ファイナンスにトゥームストーン(表彰盾)を贈って、その革新性やインパクトを称え合うっていう文化があるんですよ。
けど、不動産屋にはそういうのがないよね、と。そんな不動産屋さんの日陰の想いが、クソ物件オブザイヤーのトゥームストーンに込められている。
グル:やっぱり名誉がほしいから(笑)。
かずお:行き着くとこはそこだ(笑)。
グル:トゥームストーンはけっこう製作費がかかるんですけど、過去の受賞者からは「家のどこに置くねん!」とか「嫁に何て説明したらええんや!」と好評をいただいてますね。